あまりに期待ハズレ…。J2リーグ、2024年のガッカリ新戦力(4)スタイルに合わず? 初出場が遅すぎた21歳の若きDF
2024シーズンの明治安田J2リーグが終了した。新戦力が活躍して飛躍したチームがある一方で、期待の新戦力がハマらずに苦しんだケースもある。今回は、今シーズンJ2のクラブに加入した選手で期待通りにいかなかった選手をピックアップして紹介する。※各データは『transfermarkt』を参照。
DF:岡本一真(おかもと・かずま) 生年月日:2003年9月19日(21歳) 所属クラブ:モンテディオ山形 2024リーグ戦成績:13試合0得点0アシスト 岡本一真は前橋育英高等学校を卒業後、2022年にザスパクサツ群馬(現ザスパ群馬)に加入してプロキャリアをスタートさせた。2年目の2023シーズンは、負傷離脱の期間を除き不動のレギュラーに定着。J2リーグ30試合に出場し4得点を記録するなど評価を高め、2024シーズンからモンテディオ山形に移籍した。 しかし、新天地では定位置確保に苦戦。初出場は第15節の水戸ホーリーホック戦だった。その後はしばらく出場機会を得ていたが、第26節の徳島ヴォルティス戦から8試合出番がなく、リーグ戦での最終的な出場数は13試合にとどまり、思うようなシーズンを過ごせなかった。 岡本は、対人守備での強さが持ち味の右サイドバックだが、チーム内のポジション争いでは高速クロスやビルドアップを得意とする川井歩の後塵を拝する形となった。 Jリーグ公式スタッツによれば、山形は平均ボール支配率が54.5%でリーグ2位となっている。チームのスタイルとして川井のビルドアップ力が重視され、岡本の特長が十分に発揮される場面は限られてしまった。 まだプロ3年目の21歳であることを考慮すれば、岡本はこれからの選手であり、移籍そのものが失敗だったと判断するのは時期尚早だ。それでも、群馬時代の活躍をみると、物足りなさはあるだろう。
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