中国株は2025年下値限定へ、貿易摩擦織り込み済み-ゴールドマン
(ブルームバーグ): 中国株について来年の下値は限定的になるとの見通しをゴールドマン・サックス・グループが示した。貿易摩擦を巡るリスクは市場に織り込まれている一方、中国の景気刺激策が株価下落圧力を和らげるとみている。
同行の中国ポートフォリオストラテジスト、付思氏はトランプ次期米大統領が計画する中国からの輸入品への追加関税について、企業の利益に影響を及ぼす一方「市場は既にこうしたリスクに弱い企業のバリュエーションをディスカウントしている」と指摘。関連企業に対する米投資家の保有は減っていると述べた。23日、ブルームバーグTVで語った。
中国の11月小売売上高の伸びが予想に反し鈍化したことを受け、市場では消費刺激策強化への期待が高まっている。株式バリュエーションは10月のピークから低下しており、現行水準は企業のファンダメンタルズ改善の可能性によって十分正当化できると同氏は語った。
ゴールドマン・サックスはMSCI中国指数について2025年の利益成長率を7%、26年は10%と予測している。同指数は今年15%余り上昇しており、年間では4年ぶりの上昇となる勢いだ。
原題:Goldman Strategist Sees Limited Downside for Chinese Stocks(抜粋)
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Audrey Wan