「貯蓄は4000万円以上あります」70歳以上では19.1%に。物価上昇中でも挫折しない「老後資産の作り方」とは3選
挫折しない老後資産の作り方3選
老後資産の準備を決意し、貯蓄や投資を始めている方も多いと思います。 しかし、いざ始めてみると長続きせず、途中で挫折した経験がある方も多いのではないでしょうか。 老後資産の準備は一朝一夕でできるものではないため、長期的な計画を立てて積み立てていく必要があります。 できるだけ長く続けるには、家計に影響が出ない範囲で積立額を設定することが大切です。 まずは家計の把握と見直しを行い、毎月いくらなら負担なく貯蓄できるのかを考えてみましょう。 毎月の積立額が決まったら、以下のような方法で積み立てるのがおすすめです。 ●NISAで積立投資をする NISA(少額投資非課税制度)を活用して、株式や投資信託などの金融商品を積み立てていく方法です。 銀行預金などのように元本は保証されませんが、長期的に積み立てていくことで安定した運用成果が期待でき、運用で得た利益は非課税となります。 NISAの非課税枠は年間360万円(成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円)となっており、この枠の範囲内であれば自由に積立額を設定できます。 少額から始めることもできるので、家計の状況に合わせて毎月の積立額を設定しましょう。 ●iDeCoで掛金を拠出する iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用して、毎月一定額ずつ掛金を拠出していく方法です。 iDeCoの運用商品には「元本確保型(定期預金や保険商品)」と「元本変動型(投資信託)」があり、リスク許容度に合わせて選ぶことができます。 毎月5000円から拠出でき、拠出上限額は職業などによって決められています。積み立てた資産は原則60歳になるまで引き出せませんが、貯蓄が苦手な方にとってはメリットになり得るでしょう。 また、iDeCoの掛金全額が所得控除の対象となり、引き出す際にも税制上の優遇措置が講じられています。老後資産の準備と合わせて、税制面での恩恵を得られるのがiDeCoの利点です。 ●個人年金保険に加入する 個人年金保険は、支払った保険料を将来年金として受け取れる保険商品です。 60歳や65歳など一定の年齢まで保険料を支払うことで、払い込んだ保険料を上回る金額を受け取れるのが一般的です。 年金として受け取る期間や保障内容などは商品によって異なり、自分に合ったプランを選ぶことができます。 ただし途中解約の場合は、戻ってくる金額が払い込んだ保険料を下回るケースが多い点に注意が必要です。