「貯蓄は4000万円以上あります」70歳以上では19.1%に。物価上昇中でも挫折しない「老後資産の作り方」とは3選
9月下旬に発表された8月分の消費者物価指数(総合指数)は前年同月比で3.0%の上昇となり、2020年を100として109.1まで上昇しています。 ◆【棒グラフ】70歳代で貯蓄4000万円以上ある世帯の割合!老後対策のヒントも 物価の上昇によって家計の負担が増える中、老後に向けた資産作りが思うようにできていない家庭も多いことでしょう。 では、実際に老後を迎えている70歳以上の方々は、どのくらいの資産を有しているのでしょうか。 今回は、70歳以上・二人以上世帯の貯蓄状況をご紹介するとともに、挫折しない老後資産の作り方をご紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
70歳以上・二人以上世帯の貯蓄状況
総務省「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」から、70歳以上・二人以上世帯(約562万世帯)の貯蓄状況を見てみましょう。 ●貯蓄額ごとの世帯数と割合 ・100万円未満:14万3368世帯(7.9%) ・100万円~:7万2652世帯(4.0%) ・200万円~:5万7365世帯(3.2%) ・300万円~:6万5621世帯(3.6%) ・400万円~:5万5203世帯(3.0%) ・500万円~:7万2694世帯(4.0%) ・600万円~:5万3167世帯(2.9%) ・700万円~:5万5777世帯(3.1%) ・800万円~:5万4960世帯(3.0%) ・900万円~:4万7164世帯(2.6%) ・1000万円~:10万1032世帯(5.6%) ・1200万円~:7万6099世帯(4.2%) ・1400万円~:8万1712世帯(4.5%) ・1600万円~:7万7591世帯(4.3%) ・1800万円~:5万9799世帯(3.3%) ・2000万円~:12万3465世帯(6.8%) ・2500万円~:11万7607世帯(6.5%) ・3000万円~:15万1224世帯(8.3%) ・4000万円~:34万6322世帯(19.1%) 貯蓄が4000万円以上ある世帯は34万6322世帯となっており、全体の19.1%を占めています。 60歳代以降は退職金等のまとまったお金を受け取っているケースもあり、1000万円以上の貯蓄を有している世帯の合計割合は6割を超えています。 一方で、貯蓄100万円未満の世帯が14万3368世帯あり、貯蓄がほとんどできていない世帯も多いのが現状です。 昨今の物価高によって家計の負担が増えていることもあり、老後の収入が少ない世帯はぎりぎりの生活を送っている可能性もあります。場合によっては、老後破産の危機に陥っているケースもあるでしょう。 老後を迎えてから後悔しないためにも、どのように老後資金を準備すればよいのか考えていきましょう。