青森山田・原田「風に乗って伸びてくれた」バックスクリーン右への先制2ラン 「ウエートトレをしっかりやってきた結果」と胸張る
「全国高校野球選手権・3回戦、青森山田5-0石橋」(16日、甲子園球場) 青森山田の4番・原田純希(3年)が持ち前の打棒を発揮して、石橋(栃木)を粉砕した。初回2死二塁で特大の先制2ラン。1ストライクからの2球目、外寄りのチェンジアップをとらえた打球がグングンと伸び、長い滞空時間でバックスクリーン右のスタンドに着弾した。 【写真】体もスイングもド迫力 先制2ランを放つ青森山田・原田 4-0の七回無死走者なしでは、今後は強烈な打球速度の二塁打。2ストライクからの3球目、低めのスライダーを捉えた打球は低いライナーとなり、ワンバウンドで右中間フェンスに当たった。原田はこの後、後続の適時打で5点目のホームを踏んだ。 原田は初戦の2回戦・長野日大戦では無安打だっただけに「自分個人として1試合目は打てなくて悔しい思いをしたので、この試合でしっかり打ててよかった」。本塁打については「センターを意識して、その結果センターにしっかり返せたので良かった。スタンドが高かったが、風に乗って伸びてくれた。会場全体が盛り上がって、打ててすごくうれしかった」と振り返った。 新基準バットでのこの飛距離。「低反発バットになってウエートトレーニングをしっかりやってきた結果がこの飛距離につながった」と胸を張った。 青森山田は1999年夏と今春センバツでのベスト8が甲子園での過去最高成績。チーム記録の更新と同時に、青森県勢初の全国制覇が今後の目標になる。「センバツもベスト8だったが、それ以上をしっかりと塗り替えられるように。自分の力だけでなく、周りのみんなの力も一つにして全員で1勝できるように」と意気込んだ。