浸水確認後も観光渡船運航 沈没や転覆なし、福井・敦賀
近江トラベル(滋賀県)は28日、福井県敦賀市の無人島「水島」と同市の「色ケ浜」などを結ぶ観光渡船で、亀裂による浸水を今月10日に確認したが、11日以降も運航していたと発表した。11日に修理したが、必要な検査を受けないまま、19日午前まで運航を続け、海上保安庁への報告も怠っていた。沈没や転覆はなかった。 同社によると、10日午後「第8観光丸」(定員62人)の船尾の床下に水がたまっているのを船長らが確認。11日、右側面の船尾で亀裂が見つかったが、船長の判断で運航した。亀裂が海面より高い位置にあり、沈没の恐れは低いと判断したという。11日は乗客計932人が利用し、運航後に修理した。