待ちわびた「輝」第1号 18万円で落札
●雄の県産ズワイガニ 今季第1号の「輝」は県漁協金沢港支所所属の恵比寿丸が水揚げした重さ1・6キロ、甲羅幅15・5センチの1匹。競り落とした竹庄商店(金沢市)の竹谷淳志代表(46)は「最高級のカニをおいしく味わってもらいたい」と話した。 輝は重量1・5キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上などの厳しい基準が設けられている。今季は漁解禁から10日目での初水揚げとなり、2021年の市場デビュー以降最も遅かった。昨季までは毎年、ご祝儀相場の初競りに掛けられ、初物には100万~500万円の値が付いていた。 雌の最高級品「輝姫(かがやきひめ)」は15日までに計6匹水揚げされている。 石川県沖で行われているズワイガニ漁で15日、雄「加能ガニ」の最高級ブランド「輝(かがやき)」が今季初めて1匹認定された。県漁協かなざわ総合市場で早速競りに掛けられ、18万円で落札。例年のように漁開始初日ではなかったため、「初物」の値段としては最も低かったものの、待ちわびた「冬の味覚の王様」の登場に漁港は活気に包まれた。