「オルカン」「S&P500」で飽き足らなくなった人向け!2025年に注目しておきたい「投資信託」厳選9本
「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」(日興アセットマネジメント)は逆の発想で、S&P500構成銘柄のうち、「時代のトレンドを反映するトップ10企業」に投資するものだ。話題の銘柄に集中投資したい人に向く。 ひねりを加えるのなら、「Tracers S&P1000インデックス(米国中小型株式)」(日興アセットマネジメント)。米国中小型株式1000銘柄が投資対象の投信で、S&P500と併せ持つことで、米国株式市場をおおむね網羅できる。全世界株式の高配当株版ともいえる「(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株」(アムンディ・ジャパン)のような投信もある。
海外株式を対象としたインデックスファンドにも個性的な商品が登場しており、分散投資の観点で今のうちに仕込んでおいてもよいだろう。すべて成長投資枠適格なので、追加で少し買ってみることから始めても悪くない。 分散投資の観点でむしろ避けたいのは、「全世界株式とS&P500」や「S&P500とNASDAQ100」など、似たような値動きをする商品を複数持つこと。分散効果は期待できず、リスクヘッジにもならない。
■未上場株対象も登場 日本株を対象とした投信で個人的に注目しているのは、「ひふみクロスオーバーpro」(レオス・キャピタルワークス)だ。将来的な成長が期待できる国内外の未上場企業と上場企業に投資する。 若い会社を応援する目的があり上場後も投資し続けるのが特徴で、2024年に新規上場した東京地下鉄も含まれている。未上場株のウェートは足元では2%未満だが、間接的に投資できる商品はまだ珍しく、かつNISAを通じて購入できる。
労働人口増加や経済成長の面で注目されているインドは、代表的な株価指数であるNifty50への連動を目指すインデックスファンドが人気だが、実はインデックスを上回るリターンを獲得しているアクティブファンドも多い。 その代表格が「HSBCインド・インフラ株式オープン」(HSBCアセットマネジメント)。インフラ関連企業に投資するもので、政策の恩恵を受けやすい。 主に内需関連銘柄を組み入れた「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」(イーストスプリング・インベストメンツ)は国内消費増の追い風に乗ることができる。インデックスファンドと比べるとコストは高いが、それ以上のリターンを残している。