パドレスが今度はマー君の獲得調査…米報道
田中は、昨季ヤンキースでエースのゲリット・コールに次ぐ2番手の先発投手として10試合に先発し防御率3.56、3勝3敗の成績を残した。大事なポストシーズンのワイルドカードのインディアンズ戦で6失点、ディビジョンシリーズのレイズ戦でも5失点して負け投手となり少し信頼を落としたが、「田中は2014年に肘靭帯の部分断裂を経験し、トミージョン手術に代わりリハビリ治療を選択したが、その後完全に回復して2015年からの先発数でメジャー18位に付けている」(ジ・アスレチック)との評価がある。もし、パドレスがマー君の獲得に成功すれば、ダルビッシュとの夢の日本人最強ローテーが実現することになる。 田中に関しては、ヤンキースが再契約したい意向を示しているが、具体的な動きはなく、ニューヨークポスト紙によると「キャッシュマンGMの焦点は、DJ・ルメイヒュー(内野手)の再契約にある」という。 さらに「ヤンキースは田中と再契約したいが、チームの総年俸をぜいたく税のかからない限界となる2億1000万ドル(約218億円)以下に留めるためには、このオフに残す金額は3500万ドル(約36億4000万円)余りしかない。ルメイヒューと契約するとすれば、彼に2000万ドル(約20億8000万円)から2500万ドル(約26億円)の費用がかかることになり、田中に十分な金額は残されないかもしれない」と分析した。 田中への提示額が単年で1200万ドル(約12億4000万円)程度とされるのは、そのためだ。もし交渉が不調に終わった場合は、楽天復帰の可能性もあるとされており、ラジオ番組で田中自身も「復帰の可能性はゼロではない」と断言していた。 ニューヨークのラジオ局WCBSは、「32歳の右腕(の田中)はヤンキースが再契約をしなければ、日本に戻ることを考えているとも報じられてきたが、もしかしたらサンディエゴからスター選手が散りばめられた先発ローテーションに加わるように説得されるかもしれない」との見通しを伝えている。