二十歳のとき、何をしていたか?/土井善晴 〝あかんたれ〟を、直さなあかん。 スイスの五つ星ホテルの厨房に入り、 掴み取った自立への第一歩。
AT THE AGE OF 20
大学時代、父・土井勝さんとフランスのリヨンでパチリ。1970年代後半は、まだ個人旅行がめずらしかった時代。勝さんは『おかずのクッキング』を手掛けるテレビ朝日と合同でヨーロッパやアジアの旅を主催していたそう。「僕も参加させてもらって、初めてフランスに行きました。三つ星レストランの『ポール・ボキューズ』に初めて行ったのもこのとき。パリのセーヌ川のほとりで1582年に創業した歴史ある『トゥール・ダルジャン』にも訪れて、食の旅を満喫したのを覚えています」 photo: Takeshi Abe, text: Neo Iida(2024年9月 929号初出)
プロフィール
土井善晴 どい・よしはる|1957年、大阪府生まれ。おいしいもの研究所代表。東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員、十文字学園女子大学特別招聘教授。著書に『一汁一菜でよいという提案』(新潮社)、『味つけはせんでええんです』(ミシマ社)など。アプリ「土井善晴の和食」配信中。
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