俊英J・フェリックスはなぜ輝けないのか――。相容れない指揮官シメオネとの“フットボール観”
攻守一体のチームにおいてカラスコが大きな武器に
いくらか攻撃的になったチームで本領を発揮しつつあったJ・フェリックスだが、シメオネ監督はこの若者の能力を活かし切れていない。(C) Getty Images
能力に疑いはないが、なかなか本領発揮には至らない――。アトレティコのJ・フェリックスがまさにそうで、原因のひとつに指揮官シメオネとのフットボール感の相違が挙げられる。要は、フィーリングが合わないのだ。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年1月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― ラ・リーガの首位で新年を迎えたアトレティコ・マドリーが、優勝に一番近い存在であるのは疑いのない事実だ。1月7日時点で、2位のレアル・マドリーとは勝点2差だが、消化試合はふたつも少ない。 「効率性」という点でディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコの戦いは極まっている。レアル・ソシエダ戦(2-0/15節)、アラベス戦(2-1/17節)の勝ち方などは、まさにその典型だった。セットプレーやカウンターによって、効率よく
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