重い、値段が高い…でも大ヒット!“世界で一番お肉がおいしく焼ける”!?フライパン
プロの味を家庭でも味わえる~「重い」「高い」でも大ヒット
愛知・碧南市の創業100年を越える日本料理店「小伴天」。人気の定食メニューが地元ブランド豚の「三河オインクとんてき定食」(2200円)だ。客の心をつかんでいるのは焼き加減。その秘密はフライパンにあるという。 【動画】大ヒット!“世界で一番お肉がおいしく焼ける”!?フライパン 「表面はカチッと仕上げて中をジューシーにしたい時に、熱伝導のいいフライパンがすごくいいと思います」(料理長・長田健太さん)
プロが頼りにするフライパンは「おもいのフライパン」。 愛知・碧南市の石川鋳造が製造している。創業は1938年、従業員約40人。溶かした金属を型に流し込んで固めて、自動車関連部品や水道管などを作る、売り上げ8億円ほどの鋳物メーカーだ。 「おもいのフライパン」(1万2650~2万3100円)は家庭向けに開発されたフライパン。その重さを同じサイズの他のフライパンと比べてみると、鉄でできた「おもいのフライパン」は一般的なフライパンの約3倍の1800グラムになる。 値段は高めで重いのにもかかわらず、2017年の発売以来、8万枚近くを販売。ネットを中心に扱っていて、現在1カ月待ちという人気ぶりだ。 地方の小さな町工場をフライパンで一躍、注目企業にした社長・石川鋼逸(52)。成功の鍵は肉をおいしく焼くことにとことんこだわったことにある。 「重いから、お肉がおいしく焼けると思っています。重いなりの秘密がある」(石川) 「おもいのフライパン」で焼くとなぜ肉がおいしくなるのか。
おいしく焼くために職人の技を結集~肉のサブスク、驚きのサービスも…
〇町工場ここまでやるから大ヒット1~鉄厚ければ、肉うまし 一般的なフライパンと同じ火力で牛肉を焼き比べてみた。2分後に肉をひっくり返すと焼き目に差が出た。 一般的なものは焼きムラができ一部が焦げているが、「おもいのフライパン」はほどよい焼き目が均一についている。一般的なものは温度の高いところと低いところがあるが、「おもいのフライパン」は、全体が均一に同じ温度になっているのだ。 理由はその厚さにある。「おもいのフライパン」は一般的なもののほぼ2倍。分厚い鉄全体で熱を受け止めてから肉に伝えるから、均一に焼ける。さらに鋳物には遠赤外線効果があるから、肉の中まで熱が伝わるのだ。