「これから変動金利を上げます」と発表する銀行が続出! 住宅ローン検討中、返済中の人へ銀行員が伝えたいこと
返済中の変動金利住宅ローンの金利引き上げを公表する銀行が続出中
2024年8月初旬から「住宅ローン変動金利を引き上げる(または「基準金利を見直す」)」と、金融機関が相次いで発表しています。 以下に、各金融機関の金利引き上げの状況をまとめました。 ※2024年8月31日時点の情報 ※公式ホームページの「重要なお知らせ」「ニュースリリース」などから筆者調べ 変動金利の引き上げを発表した「メガバンク」は?変動金利の引き上げを発表した「ネット銀行」は?変動金利の引き上げを発表した「地方銀行・信用金庫」は?「住宅ローンの金利を引き上げる」と明言はしていない 上記の一覧表から言えることは以下の通りです。 ・メガバンク:「基準金利を見直す」ことだけ発表、または現時点で発表なし ・地方銀行、信用金庫:メガバンクに追従している ・ネット銀行:「基準金利を改定」つまり「基準金利を変える(変動させる)」と発表している 共通しているのは、「住宅ローンの金利を引き上げる」と明言はしていないという点です。 たとえば、メガバンクや地方銀行などは「基準金利を見直す」と、かなり抽象的な表現にとどめています。 一方、ネット銀行はもう少し具体的な発表です。なぜかというと、住宅ローン変動金利の基準金利を独自に決定しているためで、「〇%から〇%に改定」と具体的な金利も同時に公表しているものと考えられます。 ネット銀行も「引き上げ」という表現は避けているのですが、基準金利が「改定」つまり引き上げられれば、適用金利も引き上げられるわけです。したがって、「住宅ローン金利を引き上げる」と言っていることになるのです。 メガバンクなどは基準金利の見直しという表現なので、見直すだけで変わらないという「含み」も残しているようにも感じられます。 しかしながら、ゼロ金利解除から預金金利の引き上げという流れの中で、「金利の見直し」とくれば、これは「金利の引き上げ」を連想するのが当然とも言えます。その点、ネット銀行の方が一歩踏み込んだ表現をしているのでしょう。 たとえば、数は少ないのですが、東北ろうきんのように、「住宅ローン金利を引き上げる」と明言している金融機関もあります。 画像はその内容で、一覧表の金融機関との表現を比べて見てください。