正解と限らぬ「キッチンに勝手口」の間取り。家事や子育てに便利な場所に設置を
汚れも菌もLDKに入れない動線の間取りに
上は勝手口から浴室を見たところです。LDKを経由せずに、洗面所や浴室に行けるのも大きなメリットです。たとえば次のような場面でとても便利。 ・外で遊んで泥んこになった子どもを、お風呂にすぐに入れたい ・職場で感染症が流行り、家族に会う前に消毒&入浴をすませたい 筆者の子どもは3歳と1歳。外で水たまりを見つけたが最後、びしょびしょになって帰ってきます。そんな状態で玄関ドアからLDKを通って浴室に向かえば、LDKは汚れてしまいます。 しかし、洗面所兼ランドリールームにある勝手口から家に入れば、浴室は目の前。子育てするうえで非常に便利な間取りなのです。 また、感染症が流行する季節にもメリットを感じています。帰宅時に、家族が集うLDKを通らずに、消毒や入浴をすませたいと思うときは、こちらのルートで! LDKを経由せずに、洗面所兼ランドリールームと浴室を利用できる間取りにして、ほんとうによかったと思っています。
汚れたシーツや布団がLDKを通らず洗面、勝手口へ
小さい子どものいる子育て世帯だと、子どもがおねしょをしてシーツや敷き布団を急いで洗濯しないといけない、などということが結構あると思います。 わが家は現在、子どもたちを2階の洋室で寝かせています。非常事態のときには、2階から1階の洗面所まで布団(シーツだけですむことも多いですが)を運びます。 階段移動は多少面倒ではあるものの、洗面所兼ランドリールームが階段のそばなので、そこまで苦ではありません。また、LDKを通らなくてよいこともメリットに感じています。 そして勝手口の外に、外干しスペースがあるので、洗って干すのもスムーズ。洗面台や洗濯機で布団を洗って、外に干すまでの洗濯動線を考えると、洗面所兼ランドリールームに勝手口があって、ほんとうによかったです。
ゴミの多いときは勝手口を一時置き場に
筆者の2人の子どもは、まだオムツをしており、どうしてもゴミが増えがち。週2回のゴミ捨てだと、ゴミ袋が2つになってしまうこともあります。パンパンになったゴミ袋をキッチンに置いたままにしたくはありません。 しかし、ゴミ袋をちょっと置いておけるような、都合のよい場所は意外にないもの。そんなとき、わが家では勝手口の近くに置いています。LDKから見えず、そのまま勝手口側からゴミ捨てに出られるので、絶好の場所! わが家のケースでは、洗面所兼ランドリールームに勝手口をつくって正解でした。家づくりの参考になれば幸いです。
泉しゅん