既婚男性に聞いた「妻と結婚してよかった」こと、「結婚しなければよかった」と感じる瞬間
感情を共有できる
「楽しいことが2倍になる。悲しいことは半分になる」(61歳/その他) 「笑いのツボが一緒なので、話をしていて楽しい」(56歳/その他) 「楽しみも悲しみも共有できてこそ幸せだと思うからです」(60歳/その他) 感情を共有することで、喜びは倍増し、悲しみは和らぐ、という声もありました。また、笑いのツボが合うことで会話がさらに楽しくなるといった意見もあり、こうした感情的な結びつきが夫婦の絆を深めていることがわかります。 ♦︎生活の充実 「冬場の仕事帰りに、お風呂が沸いて、暖かい部屋で美味しいご飯ができ上がっていること」(67歳/その他) 「日々の行動、話し相手がいること」(66歳/その他) 「日々の食事の支度をしてくれるので、とてもありがたいです」(68歳/総務・人事・事務) 「役割分担して生活しているので、今の生活を維持するためには必須だから」(68歳/その他) 日常生活の中でのホッとする時間や気持ちも、結婚の魅力のひとつです。「帰宅すると温かいお風呂が用意されている」や「毎日の食事を準備してくれる」など、お互いの思いやりが日常をより快適にし、生活の質を高めていることが伝わってきます。
夫が「結婚しなければよかった」と思うとき
結婚っていいな……と感じるエピソードが続きましたが、その一方で、結婚生活には後悔を抱く瞬間も。 ♦︎妻とのコミュニケーション不足 「いつからかはもう覚えていませんが、口をきかなくなって久しい。なにがまずかったのかももう記憶のかなたです」(66歳/総務・人事・事務) 「嫁とあわない」(51歳/総務・人事・事務) 「喧嘩が続き一秒でも一緒にいたくないと感じる日々が続くとき」(63歳/営業・販売) 「いつの間にか会話が減ってしまった」との意見もあるように、コミュニケーションの不足が結婚生活に影響を及ぼすことがあります。些細なことが夫婦関係を冷え込ませる原因になりかねないため、気をつけたいですね。 ♦︎経済的なストレスを感じている 「お金がかかる」(65歳/その他) 「お金を握られているから」(62歳/コンピューター関連技術職) 「金が無い」(29歳/その他) 経済的な負担がストレスの原因となることも。生活費を一方が全て負担している場合や、自由に使えるお金が少ないといった状況では、不満が生まれやすくなるようです。家族のためと理解しつつも、結婚していなければ全て自分で使えるのに……と考えてしまうのかもしれません。 ♦︎自由な時間が欲しい 「時間が足りなくなる」(48歳/営業・販売) 「自由になる時間とお金がない」(61歳/学生・フリーター) また、共同生活の中で個人の自由が制限されることに対する不満も見られました。平日は仕事に追われ、休日は家族と過ごす中で、自分だけの自由な時間がほしいと感じる男性も多いようです。これは男性に限らず、夫婦ともに感じることではないでしょうか。「自分だけ」でなく、お互いが一人の時間を確保できるようにしたいですね。 結婚は喜びと課題の両方が伴うもので、夫婦が協力し合い、お互いを理解することが関係を深めるために欠かせません。結婚生活を通じて多くの人が幸せを実感する一方で、コミュニケーションの問題や経済的な負担などが原因で後悔する場面もあります。 長い結婚生活のなかでは「結婚してよかった」「結婚しなければよかった」という気持ちを行ったり来たりするはず。相手の思いも大切にして、一緒に成長していく姿勢こそが、より豊かな結婚生活につながっていくのではないでしょうか。
ナカムラミカ