次は子ども服に参入「ワークマン」はどこへ行く、“女子”を大量出店、カジュアル業態を3割弱へ拡大
価格を据え置いてきたプライベートブランド商品は、7月から赤字商品を値上げし、それ以外のPB商品も商品改廃などで価格を見直していく。業界最安値は維持する方針だ。女性向け商品は、ワークマン女子の年30店の出店が軌道に乗るまで値上げをしないという。 「ワークマンの業績は確かに踊り場だが、急がずじっくりと女子店の開発をしていく」と土屋専務は語る。ワークマン女子の拡大戦略で活路が開けたこともあり、来2025年3月期は賃上げを行い、社員の平均年収が5.1%上昇する見込みだ。
新たな女性客を取り込む上で、ますます重要になるのが作業客や男性客といった既存の顧客基盤だ。ワークマンが踊り場を脱することができるかは、客層別マーケティングの成否にかかっていると言えそうだ。
山﨑 理子 :東洋経済 記者