「一元的なスキームを」政府給付金案に千葉県の熊谷俊人知事が注文 市町村の負担軽減要望
千葉県の熊谷俊人知事は31日の記者会見で、政府がまとめる総合経済対策で、公明党が物価高対策に給付金の支給を提案する動きを見せていることに注文を付けた。従来の政府の給付金支給業務に触れ、「市町村はシステムの構築やコールセンターの設置、住民対応など多大な労力を払ってきた」と述べ、現場の負担軽減につながるような制度設計を強く求めた。 「国の都合で給付するならば国が責任を持ち、一元的かつ効率的に実施するスキーム(枠組み)を構築すべきだと何度も主張してきたが、実現していない。今度こそ、責任ある姿勢を示してほしい」と不満もあらわにした。 熊谷知事は10月30日、自身のX(旧ツイッター)で、給付金の動きに対し「配りたいなら、市町村から住民データを時限的に集め、国で一元的にするべきと以前から主張していますが、全く検討されていません」と改善を求めていた。(岡田浩明)