フェラーリF1育成ベガノビッチが優勝。僚友ミニを退ける|FIA F3スパ スプリントレース
ベルギーのスパ・フランコルシャンを舞台に開催されているFIA F3第9戦。7月27日(土)のスプリントレースでは、フェラーリ育成のディノ・ベガノビッチ(プレマ)が優勝した。 【リザルト】FIA F3スパ スプリントレース 前日の予選ではカラム・ヴォイジン(ローディン)が最速。スプリントレースは上位12名がリバースグリッドとなるため、予選12番手のベガノビッチがポールポジション、フロントロウにはチームメイトのガブリエレ・ミニが並んだ。 スプリントレースの前には雨が路面を濡らしたが、スタート時点では雨も上がっていた。路面は次第に乾いていくと考えられたことから、多くのドライバーがスリックのミディアムタイヤを選択した。 12周のレースの幕が明けると、グリップの低い路面で各車がトラクションに苦しむ中、ミニがホールショットを奪い、ベガノビッチが2番手で続いた。 だたラディオン(ターン4)を駆け上がったところで上位を走っていたマックス・エスターソン(イェンツァー)がマシンコントロールを失いスピン。ウォールに激突したことで1周目から早くもセーフティカーが出動となった。大きなクラッシュに繋がることも多いラディオンだが、エスターソンは幸い無事だった。 レースは4周目から再開。2番手ベガノビッチは再開直後を狙い、首位ミニに接近。ケメルストレート終わりのターン7(レ・コンブ)でアウト側からミニを抜き去った。 ただこのオーバーテイク直前に、ベガノビッチはラディオンで4輪脱輪。コース外でアドバンテージを得たことでペナルティを受ける可能性があるとしてプレマは、一時的にトップ2台のポジション入れ替えをドライバーに提案したが、最終的に2番手以下にギャップを形成することをベガノビッチに伝えた。 逃げるベガノビッチに対してミニも食い下がったが、オーバーテイクを仕掛けるには至らず。ベガノビッチがトップチェッカーを受けた。結果的にペナルティの心配もなさそうだ。 3位争いも最後まで白熱し、ファイナルラップのケメルストレートでティム・トラムニッツ(MPモータースポーツ)を交わしたノエル・レオン(VAR)が表彰台の一角に登った。
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