中国“最先端都市”に異変 建設工事止まり路上では寝泊まりする若者も… 5日に全人代開幕
街をさらに歩くと、当局が神経質にならざるを得ない、中国経済の現状が見えてきました。 記者 「歯を磨いている人がいます。その隣では寝てしまっている人もいます」 市内のバスターミナルでは、路上で寝泊まりをしながら日雇いの仕事を求める大勢の若者たちの姿がありました。 「(昨日したのは)地下鉄の点検作業です」 ――なぜやめたのですか? 「時給16元(約320円)でずっと立ちっぱなし。そんなのやれるもんか」 不動産危機に加えて、若者の失業問題が深刻化する中、国家安全省は去年、中国経済に対する悲観的な報道を取り締まることを示唆しました。
それでも、市民の不満の高まりを覆い隠すことはできません。屋台街では、商売が厳しい中での管理費の引き上げに店主の怒りが爆発していました。 屋台の店主 「どうやって生きていけというんだ。『民生夜市』と掲げているくせに、庶民に生きてほしいのか死んでほしいのか、どっちなんだ」 中国では5日、国会にあたる全人代=全国人民代表大会が開幕します。関心が高まる中国経済の先行きはどうなのか―― NNN中国総局・柳沢高志総局長 「習近平政権はあすから始まる全人代で、中国経済はしっかりと成長しているとアピールするとみられていますが、外国からの投資も逃げる一方で、低迷脱却の糸口は見えていません」 全人代でどのような対策を打ち出せるのか、習近平政権に重い課題が突きつけられています。