引退表明「イニエスタ」のマネジメント会社が「1億円敗訴」していた 本人も取締役に就任、“寿司トラブル”も勃発
“お腹が空いたからスシを用意してくれ!”
先の関係者が続けて話す。 「契約前にディスカッションを何度も行いましたが、イニエスタ本人も“イイよ! 進めよう!”と言ってくれて、マネジメント会社の社長やスタッフたちも乗り気だったんですよ」 2022年8月に双方で契約が交わされ、同年11月には「イニエスタ Family club」と題した公式サイトや、動画チャンネルも本格的に始動。会員増を狙い数々の特典が発表されたのであった。 ファンクラブ運営は困難を極めたとして前出の関係者はこう嘆く。 「2022年8月に契約が交わされてから、1、2カ月もしないうちにボロが出始めました。先方とは週2回のミーティングを予定していたのですが、連絡なく欠席することもしばしばで、2週間も連絡が取れなくなることもありました。どうして連絡が取れなかったのかも説明なし。大事な記者会見の日程決めでも、くり返しイニエスタのスケジュールを教えてと頼んでいるのに連絡を寄越さない。ようやく会見の日程が決まったのは、開催2週間前のことでした」 2022年10月、やっとのことで開催にこぎ着けた会見でもひと悶着があったそう。 「会見の数時間前、ロールスロイスのファントムで広告会社にやってきたイニエスタは、開口一番“お腹が空いたからスシを用意してくれ!”と横柄な物言いで、これまで抱いていた紳士的なイメージとは違ったそうです。彼は役員以外は会議室に入れるなという考えだったので、出前で取ったすしを広告会社の社長が渋々持って行ったそうなんです。そうしたらイニエスタは“代表にすしを持たせてくるなんて何事だ”と怒る。じゃあどうしろというんでしょうか。傍若無人な印象ですよね」(同)
「損害賠償と合わせて1億5千万円規模の反訴を行うことに」
再び関係者に聞くと、 「完全に決裂したのは2022年12月のことでした。広告会社が支払うと契約で決めていたデポジット(保証金)の一部である5千万円が、期日の11月30日に入金されていないとして、イニエスタ側が債務不履行で契約解除を通告してきたんです。こちらとしては支払うもなにも、約束していた動画などの契約が履行されていないのに、先方から予想外の経費などを請求されたので話し合いを求めていた。そうした声を一切聞かないばかりか、最終的には『契約無効になってからも、ファンクラブの動画サイトが削除されず肖像権が侵害されている』などという理由で提訴してきたわけです」 動画については、全会員へ会費の返金手続きを完了するまで数カ月かかるので、それ以前に削除すれば“夜逃げした”などの誤解を与えかねず、イニエスタのイメージを守るための措置だったという。 「何より契約にあたってわれわれがイニエスタ側に預けていたデポジットが1億円強返金されていませんから、損害賠償と合わせて1億5千万円規模の反訴を行うことにしました」 関係者は他にも約束が守られなかった例を具体的に列挙していく。これらについて、自らも訴えられる格好となったイニエスタのマネジメント会社に尋ねると、 「担当者がいないので分からない」 と繰り返すのみ。来日時の推定年俸32億5千万円はJリーグ史上最高額とされたスーパースターはこの一件をどこまで認識し、どう対処しようと考えているのか。