電撃ネットワーク・南部虎弾の死因「脳卒中」の前兆・症状・予防法を医師が解説
すぐに病院へ行くべき「脳卒中の症状」
ここまでは脳卒中の症状を紹介してきました。 以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。 【手足のしびれや脱力感が突然出現した場合は、脳神経外科・神経内科へ】 手足のしびれや脱力感が突然出現した場合は、すぐに医療機関を受診するか、救急車を呼んでください。救急車で病院に運ばれる際には、できるだけ早く治療を開始するために、以下のことを伝えてください。 ・発症時刻 ・発症前に何をしていたか ・発症時にどんな症状があったか ・持病や服用中の薬があるか ・アレルギーがあるか 受診するべき病院は、脳卒中センターを持つ大学病院や地域医療センターなどです。これらの病院では、専門的な設備や医師が揃っており、迅速かつ適切な治療を受けることができます。脳の障害を最小限に抑えるためにも迅速に対処することが非常に重要です。 【受診・予防の目安となる「脳卒中の症状」のセルフチェック法】 ・突然顔や手足の一部がしびれたり、力が入らなくなったりした場合 ・話すことや理解することが急に出来なくなった場合 ・突然目の前がぼやけたり、二重に見えたりするようになった場合 ・突然の激しい頭痛やめまいが起こった場合 ・突然歩くことや立つことができなくなった場合
脳卒中を予防する方法
【血圧の管理】 血圧の管理は、脳卒中を予防する方法のひとつです。高血圧は、血管に負担をかけて破れやすくなります。その結果、脳に出血が起こったり、血栓が詰まったりして、脳の機能が低下したり失われたりする可能性が高まります。血圧の管理をすることで、血管の健康を保ち、脳卒中のリスクを減らすことができます。 血圧の管理には、食事や生活習慣の改善が重要です。食事では、塩分や動物性脂肪の摂取量を減らし、野菜や果物などの食物繊維やビタミンを多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。生活習慣では、適度な運動や睡眠、ストレスの解消などが効果的です。また、定期的に血圧を測って、自分の状態を把握することも大切です。 【血糖の管理】 血糖の管理は、脳卒中を予防する方法の一つです。血糖が高いと、血管が傷つきやすくなり、動脈硬化や血栓のリスクが高まり、脳卒中の原因になる可能性があります。血糖をコントロールするためには、食事や生活習慣に注意する必要があります。食事では、糖質や脂質の摂り過ぎを避け、野菜や果物などの食物繊維を多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。生活習慣では、適度な運動を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。また、血糖値が高いことを指摘された場合は、医師の指示に従って治療を受けることも大切です。 【適度な運動】 脳卒中を予防する方法の一つとして、適度な運動が挙げられます。運動は、血圧や血糖値、コレステロール値などの脳卒中の危険因子を改善する効果があります。また、血液の流れを良くし、血管の柔軟性を高めることで、血栓の形成や動脈硬化の進行を防ぐことができます。運動は、心肺機能や筋力、バランス感覚なども向上させるため、脳卒中になっても回復しやすくなります。 運動をする際には、自分の体力に合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。過度な運動は逆に血圧を上げたり、心臓に負担をかけたりする可能性があります。一般的には、週に3回以上、1回に20分以上の有酸素運動(歩く、走る、自転車に乗るなど)が推奨されています。 【禁煙】 脳卒中を予防する方法のひとつに、禁煙があります。禁煙には、血圧や血液の流れを改善する効果があります。これにより、脳卒中のリスクを低下させることができます。また、禁煙は、動脈硬化や心筋梗塞などの他の循環器疾患の予防にもつながります。禁煙するためには、医師や薬剤師などの専門家のアドバイスを受けることが大切です。 【飲酒量の管理】 飲酒量の管理は、脳卒中を予防する方法のひとつです。飲酒によって血圧が上昇したり、血液が固まりやすくなったりすると、脳の血管に負担がかかります。その結果、脳の血管が詰まったり、破れたりして脳卒中を引き起こす可能性が高まります。飲酒量の管理をすることで、血圧や血液の状態を改善し、脳の血管を守ることができます。飲酒量の管理をするためには、以下のポイントに注意しましょう。 ・一日のアルコール摂取量は男性で20g以下、女性で10g以下にする ・飲酒するときは水分を摂る ・飲酒後は十分な睡眠をとる ・定期的に検査を受ける これらのポイントを守ることで、飲酒による脳卒中のリスクを低減することができます。飲酒はほどほどにして、健康な脳を保ちましょう。