良い選手が続々と…。今夏欧州移籍した日本人の市場価値ランキング1~10位。1位は川村拓夢! その金額は?
柏から世界へ
9位:高嶺朋樹 生年月日:1996年12月29日(26歳) 最新市場価値:70万ユーロ(約1億1200万円) 移籍元クラブ:柏レイソル 移籍先クラブ:コルトレイク(ベルギー) 2024リーグ戦成績:11試合1得点1アシスト 高嶺朋樹は、柏レイソルからベルギーのコルトレイクに完全移籍で加入した。最新の市場価値は70万ユーロ(約1億1200万円)となっている。 北海道コンサドーレ札幌の下部組織で育った高嶺は、筑波大学で経験を積んだ後、札幌に戻ってプロデビューを果たし、2023年に柏へ移籍した。2023シーズンの柏は年間を通じて低迷を続けたが、その中で高嶺はボランチとして奮闘。身長は178cmで特別大柄というわけではないものの、フィジカルが強く、球際の攻防で特に強さを発揮して、別格と言ってもいいほどの存在感を示し、柏のJ1残留に貢献した。 2024シーズンは負傷による離脱があったためリーグ戦の出場は11試合どまりだが、ピッチに立ったときにはやはり存在感が抜群だった。 ベルギー1部リーグはすでに開幕しており、第3節まで終了して高嶺は全3試合に出場している。唯一の先発となったFCVデンデル戦では1-4と敗れ、途中出場した2試合ではチームは勝利を収めているという点で、まだ好印象を残せていないが、新天地での挑戦は始まったばかり。藤井陽也、金子拓郎という日本人選手がそばにいる環境は早期適応の手助けになることが期待できるはずで、今後の活躍に注目したい。
低迷クラブから飛躍
8位:大南拓磨 生年月日:1997年12月13日(26歳) 最新市場価値:80万ユーロ(約1億2800万円) 移籍元クラブ:川崎フロンターレ 移籍先クラブ:ルーヴェン(ベルギー) 2024リーグ戦成績:24試合0得点0アシスト 大南拓磨は、今月20日にベルギーのルーヴェンへ移籍することが発表されたばかりだ。最新の市場価値は80万ユーロ(約1億2800万円)で、8位にランクインしている。 大南は高校卒業後にジュビロ磐田でプロキャリアをスタートし、2020シーズンから柏レイソルでプレーした。その後、2023シーズンから川崎フロンターレで活躍していたところだ。サッカー日本代表としては2022年のEAFF E-1サッカー選手権の香港代表戦に出場したあとは縁がないものの、持ち前のスピードと対人守備の強さを武器にコンスタントに活躍した。 2024シーズンの明治安田J1リーグ第13節の北海道コンサドーレ札幌戦では、前半にゴールラインぎりぎりのところで相手のループシュートをクリアしてチームを救った。大南は、この試合の75分に接触プレーで顔面を強打し、脳震とうのため交代として心配されたが、すぐに復帰し、ケガ人が多い川崎Fの守備陣を助けている。 大南は移籍が決まった際、川崎Fの公式サイトで、「シーズン途中の大事な時期に移籍することに心残りはありますが、しっかりと結果を残して飛躍できるように頑張ってきます」とコメントを残した。ルーヴェンの公式サイトでは、フレデリック・ファン・デン・ステーンCEOが「経験豊富で優れたメンタリティーを持った選手。4バックも3バックもでき、我々にとって非常に良い新戦力だ」と獲得を喜んだ。 大南は、期限付きでの移籍だが、ルーヴェンは買い取りオプションを付けているとのこと。ルーヴェンがオプション行使を決断するような活躍が期待される。