「彼女でもいるの?」と聞くと…「サレ妻」になったマンガ編集者が気づいた、不倫している夫「3つの特徴」
サレ妻(浮気をサレた妻)が、衝撃の復讐を果たすドラマ『夫の家庭を壊すまで』が大ヒットを記録した。いま、SNSでは「サレ」「シタ」という言葉が飛び交う。これまで誰にも秘密を打ち明けられなかった「サレ妻(夫)」が、ただで済ますものかとばかり、浮気の経緯をSNSで発信しはじめたのだ。なかには、浮気調査や親権獲得への流れを“実況中継”する猛者も。 【マンガ】浮気を疑われた夫がとりがちな「ある行動」 「いま、それこそ刺し違える覚悟をもったサレ妻(夫)たちが、立ち上がり始めているんですよ」――こう話すのは、ベテランコミック編集者のSさん。彼女も夫の不倫をきっかけに離婚したばかりの、当事者だ。 本稿では、このSさん自身の壮絶な実体験をマンガ化した『探偵をつけて浮気に完全勝利する』(ワニブックス刊)を元に、“クロの夫(妻)”が取りがちな行動と、サレ妻(夫)必見の「浮気の見抜き方」について、徹底解説していく。
悲壮感漂う「サレ妻」から「ネオサレ妻」へ
「わたしなんてサレ妻なのにぜんぜん泣かないから、同じコミック編集者から『このサレ妻、もうすこしメソメソさせないと反感を買うんじゃない?』とアドバイスを受けました(笑)」……屈託なく笑うSさんの表情に、過去への未練は微塵も感じられない。 「そもそも、なんの因果か、数年前にわたし自身が浮気をサレた人向けの本(『平凡な主婦 浮気に完全勝利する』(ワニブックス刊)を編集していたこともあって、夫の浮気が発覚した際には、『まさか、わたしが!?』とショック状態。 でも、すでに本の制作時にいろいろと知識を得ていましたし、最終的な“勝利”に近づくためにも、なるべく感情に流されないように心がけましたね。ポイントは、損得で物事を考えること。それこそが、結果的に、子どもたちを守ることにも繋がりますから……」 「もちろん『許せない!』という怒りや悲しさは人並みにありますし、本当に心が癒えるには、結婚生活の倍くらいの年数が必要だと思っています。とくに、探偵とタッグを組んで、夫の浮気の証拠集めをしている期間はみじめだったし、本当につらかった。 でも、ずっと仕事をしてくるなかで、理不尽な思いもたくさん経験してきましたから、“相手を変える”ことの難しさを知っている。だから、多くの女性が思うであろう『夫に改心してほしい』を途中から捨てました。かわいい子どもたちを蔑ろにするような、優先順位の1位が自分の男なんて、そうそう変わらないですよ。だからもう淡々と、離婚に向けて、目の前のことをこなしていきましたね」 冒頭でSさんが“メソメソしない”ことを同業者に揶揄されたエピソードを紹介したが、それはひとえに、家族のためだった……。ただ強いだけでなく、クレバーでスマート。悲壮感すら感じさせない、これがいまの「サレ妻」なのだろうか。 「愚痴って泣いてもいいんですけど、そこで止まっちゃうと次のステップがないんです。怒ってエモーショナルになったり、メソメソするのは、これまでのサレ妻。対して、それこそドラマの松本まりかさんのように、裏で淡々と行動していく人、自分で自分に決着をつけられる人を『ネオサレ妻』って思っているんですよ。 もちろん復讐までする必要はありませんけど、自分のことは自分で救う。そんな人が、現代を生きる『ネオサレ妻』だと思っているんです」