ChromebookにGeminiが搭載! 生成AI搭載PCがやってくる
Chromebook Plusに統合されたGemini
Chromebook Plusに登場した新機能の最大の目玉は、統合されたGeminiです。アプリを並べた「シェルフ」(Googleはタスクバーをこう呼びます)と、右クリックの両方で使えます。 ただし残念ながら、Pixel 8aに搭載されたGeminiと同様に、ちょっとした隠し芸のように思えます。つまり、シェルフにあるGeminiアイコンをクリックすると、Geminiのウェブアプリを開くためのChromeタブが開くだけなのです。 おまけに、インターネットに接続されていなければ使えません。ウェブアプリを開けば、Geminiは通常どおりに機能しますが、Chromebookの設定調整を手伝ってはくれません。一方のMicrosoft Copilotは、Windowsを設定するときに使えます。
編集マジック
それほど目立った機能ではありませんが、Chromebook Plusに統合されたいまのGeminiよりも役に立つのが、写真編集機能の「編集マジック」で、フルに活用できるようになりました。 編集したい部分を選択したら、あとは消去したり、大きさを変えたり、選択した要素を動かしたりできますし、その過程で空白や隔たりが生じれば、生成AIが埋めてくれます。 とはいえ、出来栄えもまた、Pixelスマートフォンの場合とほぼ同じです。背景はぼやけ、生成された要素も、脈絡なく混ざり合ってしまうかもしれません。
今後リリースされるAI機能
繰り返しますが、Googleには、今後のChromebook Plusについての大きな構想があります。同社によれば、「Help me read」という機能を開発中だそうです。 ウェブページやPDFの内容を、右クリックでGeminiに要約してもらい、突っ込んだ質問にも対応する機能です。
Chromebook Plusはいますぐ買うべき?
Chromebook Plusはどう見ても、「しかるべきAIパソコン」に向けた進化の途上にあります。搭載されているAI機能も、ほかでは手に入らないものではなく、大半は無料で使えます。 ということで、アップグレードしようと思えるほどではありません。 とはいえ、右クリックでAIが使えるという約束には心が引かれます。つまり、GoogleはHelp me writeとHelp me read機能の開発を進めており、Chromebook Plusは注目に値するということです。
遠藤康子(ガリレオ)