緑色に染まる五色沼とミネザクラを堪能! 深い霧から晴天へ、幸運の蔵王連峰ハイク
昨年の夏の終わりに、蔵王連峰を訪れたことは、「エメラルドグリーンの絶景が山上で待つ! ロープウェイ利用の蔵王連峰天空トレッキング」でご紹介したのですが、今回は残雪の季節ならではの、山肌を彩るゼブラ模様と新緑の競演を楽しむために、再び東北の山旅へ。五月末に登ってきました。 【写真】蔵王のシンボル“御釜”を愛でる蔵王連峰ハイクを見る(全13枚)
晴れ予報なのに出迎えてくれたのは深い霧
前回は蔵王温泉側から歩いたのですが、今回は反対側、刈田岳直下の駐車場が起点です。下界はよく晴れていたのに、山上に着いたら深い霧。景色はほとんど見えません……。 しかも、標高1700m超えなので、山麓と比べると気温が10℃は低い計算。実際に、風も強くて、軽装の観光客は震えあがっていました。登山装備の人たちは、防寒着やレインウェアを着込んでいましたが、体感的には10℃を下回る気温でした。ところどころ残雪もあるし、寒い……。 しかし、ゆるゆると登っているうちに、だんだんと霧が消え始めて、お! 御釜が見えた! 昨年、エメラルドグリーンだった御釜は、なぜか宇治抹茶オーレみたいな色。別名が「五色沼」というだけあって、日によっていろんな色に見えるのでしょう。曇天だと濁った色に見えるのかも? それでも、火口湖の迫力ある姿には圧倒されます。 御釜を眺めながら、馬の背を越えて蔵王連峰主峰の熊野岳を目指して登ります。 熊野岳の山頂には、熊野神社が鎮座しています。 風が強く、かなり寒いのですが、徐々に雲が取れて、遠くも見えるようになってきました。北西側には、ゼブラ模様に雪が残った月山の姿が見えます。明日は晴れるかな。 地蔵岳あたりまで行ってみてもいいかなと思っていたのですが、あまりに寒くて、みんなの心の中に「早く下りて温泉に入ろ!」という誘惑が。一応、活火山に来ているので、避難用シェルターの見学をしてから下ります。 シェルターは非常に頑丈な造りになっていて、あまり広くはありませんが、中にはヘルメットも備蓄されていました。通常の出入り口以外に、想定噴火域側に小さな鉄の扉があって、万一の時に逃げ込むことができるようになっているのかもしれません。