ホッキョクグマの赤ちゃん初めてのお外 ── 天王寺動物園で10日から一般公開
大阪市天王寺区の「天王寺動物園」で9日、昨年生まれたホッキョクグマの赤ちゃんの放飼練習が行われ、母親の「バフィン」とともに初めて公開された。同動物園は9日は休園のため、あす10日から一般公開される。同園は今年1月1日で100周年を迎えており、新たな人気者の登場に来園者の楽しみも増えそうだ。
鳴き声をあげながらヨチヨチ歩き
同園によると、赤ちゃんが生まれたのは昨年11月25日。長年同園で愛されたゴーゴ(10歳)と母親のバフィン(23歳)の間に生まれ、性別はメスだという。現在の体長は70センチほどで、いつもバフィンに甘えているとか。 9日は降りしきる雨の中での放育練習となったが、すぐに出てきたバフィンとは対照的に、赤ちゃんはなかなか出てこない。バフィンが「早く」とばかりに声を出すと、赤ちゃんは鳴き声をあげながらヨチヨチと出てきた。集まった報道陣に見つめられる中、次第に歩き回るようになっていった。
動物園職員「こんなかわいい動きは今だけ」
同園担当課長代理で獣医師の今西隆和さんは「かわいいでしょ」とにんまり笑顔。「ふだんはホッキョクグマ舎には水をはっていますが、そこには木々をたくさん置きました。水に落ちてもバフィンが助けるでしょうが、万が一を考え万全を期して公開します。また、10日から見に来ていただければ。こんなかわいい動きをするのは今だけですわ」と話していた。
100周年の天王寺動物園、新たな楽しみのひとつに
同動物園は今年の元日で100周年を迎えており、今年はメモリアルイヤーとして様々なイベントが予定されている。それに加え、このホッキョクグマの赤ちゃんの登場は、来園者にとっては、新たな楽しみのひとつとなりそうだ。 同動物園の開園時間は午前9時半から午後5時まで。(入園は午後4時まで)。詳しい問い合わせは大阪市天王寺動物公園事務所(06・6771・8401)まで。