今日から広島との首位攻防3連戦、その前に「エッ、おかしい」と首をかしげた18日DeNA戦での大勢起用【柴田勲のコラム】
四球は失点に直結する
夏の甲子園が佳境を迎えた。高校球児の熱戦をテレビで観戦している。 見ていると投手の無駄な四球から味方の失策が出て敗れる。こんなパターンが結構目に付くが、プロも同じだね。 戸郷翔征がここ2試合連続で完封勝利を収めている。8日の広島戦は四死球2、14日の阪神戦は0だった。ストライクを先行させて打者を早め早めに追い込む。ムダな走者を出さないから、ピッチングにも余裕ができる。 それは菅野智之も同様でとにかくストライクを先行させようとしている。真っすぐがいいからスライダー、フォークといった決め球も生きる。なにより四球が少なくなった。 13日の阪神戦でフォスター・グリフィンが崩れたのも四球がきっかけだった。 四球は失点に直結する。改めて思った。
物足りないのは岡本和真
打線ではカギを握るのは坂本勇人、主砲の岡本和真だ。坂本が復調してきた。打てる人は打てるし、勝てる投手は勝てる、そしてレギュラーはレギュラーだ。 物足りないのが岡本和だ。109試合を消化して本塁打18本、打点59だ。これは残念な数字だ。残り試合34、本塁打30本いかないのではないか。それに打点、開幕前は100を目標に挙げていた。 17日のDeNA戦で放った本塁打が3日のヤクルト戦以来で、打点も翌4日からの犠飛で途絶えていた。巨人、乗れそうで乗り切れないのは岡本和が原因だ。 でも、なんといっても頼りにしているのは主砲のバットだ。頑張れ、主将だ。
絶対に目が離せない3連戦
エリエ・ヘルナンデスが左手首を骨折して戦線を離れたが、新外国人選手、ココ・モンテス内野手が頑張っている。 外野守備にも挑戦している。打撃面にしても大きな穴がない。なかなか三振しないし、勝負強いタイプだと思う。3番に座り、定着しそうだ。 ヘルナンデスがあんなことになって残念だが、モンテスが思った以上の活躍をしている。救いだし、今後のキーマンに浮上する可能性だってある。 20日からの広島3連戦は山崎、グリフィン、戸郷の表3本柱か。広島は森下暢仁、床田寛樹、アドゥワ誠の順番だろう。まあ、3タテはないと思うのだが、7月30日から8月1日の阪神3連戦(甲子園)を先発したこの三人で食らっている。 なにが起こるか分からない。この3連戦から絶対に目が離せない。 (成績などは19日現在)