家族の【メンタル】は【食】で整える! 元サッカー日本代表GK・権田修一選手を支えた、ごんだゆみさんの『メンタル回復ごはん』のポイント|前編
“メンタル回復ごはん”はこうしてできた!
薬膳コーディネーター・ヨガインストラクターとして活躍するごんだゆみさん。ご主人であるプロサッカー選手の権田修一さん(元サッカー日本代表ゴールキーパー)の日々の体づくりやメンタルを食事で支えています。 著書『メンタル回復ごはん』は、ストレスや落ち込み、イライラがラクになる奇跡のレシピ本。家族の食を支える親御さん、スポーツに励むお子さんをもつ親御さんにぜひ読んでほしい一冊を紹介します。 【画像6枚】ごんだゆみさんのインタビュー中の様子や、タコライスなど 「体を栄養で満たす!」だけではなく「メンタルも上向きに!」を目指した、ごんだゆみさんの「メンタル回復ごはん」。どのようにしてレシピが誕生したのでしょう。お話を伺ってみました。 ■家族のメンタルはもちろん、自分の体と心を大切に ごんださん:アスリートである夫のために食事を作っていましたので、夫が所属していたチームの栄養士さんやチームメイトの奥様に食事や調理方法について教わったり、アスリート向けレシピ本を読んだりしながら料理を勉強していました。今も日々アップデートしているのですが、結婚前から料理を学び、作り続けて10年以上になります。 順調にキャリアアップをしていたところですが、体調を崩してメンタルも含めてダウンした経験があります。この経験を通じて、体の不調と心の不調が密接に関わっていることを痛感。まずは体を栄養素で満たすことが大切だと感じました。次に、脳まで栄養が回ればメンタルも回復するのだと。 その後、改めて栄養について勉強をして薬膳コーディネーターの資格を取得。食事を改善していく中で、自分も納得できるレシピに辿り着いたのが『メンタル回復ごはん』の食事術です。
『メンタル回復ごはん』のポイント
家族のメンタルをごはんで整える、『メンタル回復ごはん』。その食事術のポイントを教えていただきました。 ①食事の量とバランス ●生野菜は一回の食事全体量の50%程度とたっぷりと摂取! ●一般的な食事より、体と心を強くするタンパク質「肉・魚」を多めに全体の30~40%程度 ●メンタルをアップダウンさせる炭水化物「ごはん・めん」は少なめに全体の15~20%程度 ②食べる順番 ●最初に生野菜を食べる → 次に、肉・魚のおかずを食べる → ごはん類を腹8分目まで ごんださん:空腹の状態で糖質を食べると、血糖値が大きく上がってそのあと急降下します。そうすると、自律神経が乱れてメンタルが不安定になるもとに。糖質の吸収を遅くする効果のある「生野菜」を摂ることで、血糖値の急激なアップダウンを退けます。 ③理由を知って食べる ごんださん:食材を摂取するメリットや理由を知っているか知っていないかでも心身の調子が違ってきます。ここは、少しずつでも調べてインプットしていけるといいですね。 例えば、油や調味料ひとつとっても、日本人に合っているものや歴史あるものがあります。化学的処理が施された「サラダ油」や「マーガリン」より、自然由来の「オリーブオイル」や「ココナッツオイル」「胡麻油」を選んだり、心身に負担の少ない「メープルシロップ」や「非加熱はちみつ」を選んだり、原料や製造工程の安全性が高い「天然塩」や「有機みそ」、「有機しょうゆ」を選ぶといった具合です。 ④チートDayを作る! ごんださん:とはいっても、365日毎日毎食はお母さんも大変。それでは、メンタルに良くないですよね。「食べちゃいけないものはなし!」というチートDayを設けるのもポイントです。我が家では、土日や旅行中は、制約なしで食べたいものを食べるようにしています。