ロシアの支配地拡大、11月は22年3月以来最大規模 AFP分析
【AFP=時事】AFPが2日に公表した、米戦争研究所(ISW)のデータに基づく分析によると、ロシアが11月にウクライナで制圧した面積は、月間ベースで2022年3月以来最大となった。 【写真】対人地雷禁止条約、米国の提案で「危機」に NGO連合体 ロシア軍は11月、東部ドネツク州の鉄道・道路網のハブ(拠点)であるポクロウシク市近郊を中心に計725平方キロ超を制圧した。これはほぼシンガポールの国土面積に相当し、10月の610平方キロを上回った。 ウクライナ軍は今年1月1日時点ではドネツク州の40%以上を支配していたが、現在は3分の1を下回っている。 ロシア軍はここ数週間、ポクロウシク市の南と東の複数の地区を占領したと主張しており、現在は市まで5キロ以内に迫っている。 ロシア軍の進軍は春の終わりごろから加速。11月を含めると、今年に入ってロシアがウクライナで獲得した総面積は3500平方キロと、23年全体の6倍に達する。 ロシアの11月の戦果は、全面侵攻を開始して間もない22年3月以来の規模だ。当時、ロシアはウクライナ北部で作戦を展開して4万5426平方キロを制圧し、首都キーウをも陥れようとしていた。 データによれば、22年2月24日の侵攻開始以降、ロシアは計6万8500平方キロを占領。14年に併合したクリミア半島と、侵攻前から分離主義者が支配していたドンバス地方の地域を含めると、現在は14年以前のウクライナ領土の18.4パーセントを支配している計算になる。【翻訳編集】 AFPBB News