フランス、緊急計画で債券市場を沈静化－バルニエ首相が赤字対策説明
政府は先週、税収が期待を下回り、地方自治体の支出が増加していることから、今年度の財政赤字は前政権が当初計画していた4.4％を大幅に上回るだろうと警告していた。
極右政党「国民連合」を率いるマリーヌ・ルペン氏は、今後数日のうちに左派が提出する見込みの不信任案に直ちには賛成しない意向を示したが、賛成すれば政府は簡単に退陣を余儀なくされる。
バルニエ氏の議会での支持基盤は、マクロン大統領の中道派と、577議席中50議席にも満たない自身の保守派共和党議員とのぎこちない同盟関係に基づくもので、すでに脆弱（ぜいじゃく）だ。
増税なしでビジネスと経済を活性化するというマクロン大統領の公約を覆すことになる増税は、政権内で火種となり得る。
バルニエ氏は、増税は期間限定かつ対象を絞ったものとし、フランスの経済競争力を損なわないようにすると説明。
「われわれは大きな課題に直面しており、選択の余地はない。われわれの責任は負担を軽減し、予算を再編成して余裕を取り戻すことだ」と述べた。
原題：Barnier Holds Bond Market at Bay With Urgent Plan for France (1)（抜粋）
--取材協力：James Hirai.
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William Horobin, Samy Adghirni
