イスラエルとヒズボラ、EUの停戦呼び掛けも激しい交戦
【AFP=時事】イスラエル軍は24日も、レバノンの首都ベイルート南部にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点に対する攻撃を続けた。一方、ヒズボラからはロケット弾約250発が発射されたと発表した。他方でレバノンの国営メディアは、国境地域で激しい戦闘が報告されていると報じた。 【写真】ユネスコ、文化遺産34件の保護強化 戦闘続くレバノン 激しい交戦は、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表(外相)がレバノンを訪問し、イスラエルとヒズボラに即時停戦を呼び掛ける中で行われた。 イスラエル軍によると、1年前に紛争が激化して以降、1日に発射されたロケット弾の数としては最多水準。 AFPが捉えた画像によると、ヒズボラが発射したロケットの一部はイスラエルの防空システムによって迎撃されたが、イスラエル中部の住宅に着弾したものもあった。 一方のイスラエル軍は前日の空爆に続き、ベイルート南郊のヒズボラの拠点を攻撃した。保健省の発表によると、前日の空爆では84人が死亡している。 またベイルートへの過去1週間の攻撃を受け、首都圏の学校では25日の対面授業が中止となった。 ベイルートでは、ヒズボラの代理として仲介努力を主導する議会議長のナビ・ベリ氏とEUのボレル氏が会談した。 ボレル氏は「唯一可能と見える道は、即時停戦と国連(UN)安全保障理事会決議1701の完全な履行だ」とボレルは述べた。 国連決議1701は、レバノン南部国境地帯に展開できるのは、同国軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のみと定め、またイスラエル軍にレバノンからの撤退を呼び掛けている。【翻訳編集】 AFPBB News