【子どものメガネ事情】タブレットは視力に影響するの?専門医が回答!|VERY
【Q3】メガネをかけるようにいわれました。どのくらいの期間かけたらいいですか? 4歳の息子が弱視と診断。早めにメガネ治療を開始すれば、視力が回復する可能性が高いと聞きました。近い将来、メガネは不要になるものだと期待していますが、どのくらいの期間がんばれば良いのでしょうか。 【A】一般的に視力が伸びる時期は8歳までと言われています。一番視力が伸びる3~4歳に治療を始められていれば、就学前に治療が終了する子も中にはいます。けれど弱視の場合、治療のゴールはメガネを外すことではなく、メガネをかけて1.0の視力(教室の一番後ろの席から黒板の文字が見える)があること。いつまで?というご質問には個人差がありますが、長期的に考えたいところです。遠視の場合は将来的に、レンズの度数が減りメガネをかけなくても良くなることも。いずれはコンタクトという選択肢も生まれるので、一旦はメガネをかけて1.0を目指しましょう。 【Q4】メガネをかけたがらない娘。親としてどんな声かけをすればいいですか? 小学校の担任からメガネを作るよう勧められましたが、服装にこだわりのある娘は「メガネをかけたプリンセスは知らない」と泣きます。親としては焦っていませんが急ぐべきですか?伝え方のアドバイスもください。 【A】見た目について、お子さんの意志がはっきりと出てくる時期ですね。ですが、近視の場合でも見えにくいまま放置するのは良くありません。黒板の字が見えない状態で我慢をし、授業の内容がわからないまま進んでしまうこともありますし、見えないからと目を細めたり、前屈みになって姿勢が悪くなったりもします。親としては、まずメガネをかけて見える環境をつくることが大切です。その上で、子どもが頑張るのだから、「とっても似合ってる!素敵だね!」「メガネをかけて見える世界は素晴らしいんだよ」と声かけをしてあげてください。両親、祖父母、周りの友達や先生まで巻き込めるとより良いと思います。 【教えてくれた人】林 思音先生 眼科医、山形大学医学部眼科助教、国立成育医療研究センター非常勤医師。専門は小児眼科学、斜視弱視学。かねてより3歳児でおこなう視覚検査の重要性を伝え続けている。