カマラ・ハリス副大統領もその1人。新しいリーダーが成功を収めるための4つの重要なステップ
政権交代には困難を伴うものですが、今回民主党候補としての正式指名を目指すカマラ・ハリス副大統領にとっても同様で、ましてやドナルド・トランプ氏を退けて大統領の座に就くにはさらなる困難が予想されます。 組織において、後進に道を譲る側にとっても後継者としてトップに就任する側にとっても、経営のバトンタッチについての正しい理解は不可欠で、ハリス副大統領にも経営者のような取り組みが望まれるところでしょう。 ここでは、そのバトンタッチに不可欠なポイントをご紹介します。
1. 支持を獲得する
政治における支持表明とは正式なものです。 バイデン大統領とクリントン夫妻はハリス副大統領への支持を正式に表明しました。 ビジネスにおいても同様に、イーロン・マスク氏によるツイッター買収の際にも前CEOのジャック・ドーシー氏はマスク氏への支持を正式に表明しました。 もちろん中小企業の場合、ニュースになるような支持表明はないものの、前任者の理解が得られるならその支持を確保するのが望ましいでしょう。 支持を得ることで、社員は前任者のサポートがあることを認識します。(ハリス副大統領に対するオバマ氏の態度にみられるような)あいまいな支持や支持が得られない場合には、より大きな困難が予想されます。
2. 明確な経営方針を提示する
バイデン氏の撤退表明が選挙対策本部から先日発表されたばかりで時間的には厳しい状況ですが、ハリス副大統領は早急に新戦略を打ち出す必要があるでしょう。 もちろん、ハリス副大統領のアジェンダについてはさまざまな見解が識者によって述べられていますが、彼女自身が明確に提示する必要があります。 あなたが後継者の立場であっても同様で、明確な経営方針を提示する必要があります。前任者への配慮から一旦保留にすることも視野に入れたくなるかもしれませんが、人々は、新任の指導者に期待を寄せ、今後の行方に注目しているのです。 既存の戦略を維持するのも1つの選択肢ですが、それならそれと明言しましょう。何がいつまでにどうなるのかを社員に公表してください。ただし、嘘はいけません。 真意でないなら「前CEOの経営方針を踏襲します」ではなく、「新たな職務に就くことに大変意欲を感じています。前任者の方針を精査した上で、必要な改革は躊躇なく進めていく所存です。 皆さんのご意見もぜひお聞かせください」などと述べましょう。 経営方針を発表する前に社員の意見を聞くと表明したのなら、実際に耳を傾け、適切に対応することが不可欠です。