伝説の剛速球投手・山口高志氏は見た プロ野球生き残り「4割の壁」を越えた男たちの流儀
個々の力量を把握し、量や強さを要求する。「プロは『商品』でもあるので厳しく言う。学生は褒めて長所を伸ばしたい」。4年間で大きく成長し「毎年、卒業するころになるとあと1年あればと思う」と話す。
今も午前9時から午後6時半までグラウンドに立つ日々。「選手が成長していくのはたまらなく面白い。教えることは生きがい」(田中一毅)
やまぐち・たかし 昭和25年、神戸市生まれ。神港高3年時に春夏の甲子園大会に出場。関大では通算46勝などのリーグ個人記録を樹立。社会人の松下電器を経て昭和50年にドラフト1位で阪急に入団、8年間で50勝43敗44セーブ。引退後、コーチやスカウトを歴任し、阪神では伸び悩んでいた藤川球児投手を指導して才能を開花させた。阪神退団後、平成28年に関大アドバイザリースタッフに就任した。