一生に一度は行きたい! ドイツの世界遺産「ヴァルトブルク城」の中世クリスマスマーケット
文・写真/坪井由美子(海外書き人クラブ/海外プチ移住ライター) クリスマスマーケットの本場ドイツでは、大きな都市だけでも約2500ものクリスマスマーケットが開かれる。毎年10か所以上をめぐるマニアの筆者が、ずっと行きたかったヴァルトブルク城のクリスマスマーケットに初参加。その魅力とともに地元でおすすめのグルメもたっぷりとお伝えしたい。 写真はこちら→一生に一度は行きたい! ドイツの世界遺産「ヴァルトブルク城」の中世クリスマスマーケット
個性的なクリスマスマーケットが人気
都会の賑やかなマーケットだけでなく田舎の小さなマーケットも味わい深いもの。近年はドイツのクリスマスマーケットめぐりの旅を楽しむ日本人旅行者が増えており、有名どころだけでなく、より個性的で特別感のあるマーケットが注目されている。その1つが、アイゼナハの山頂にそびえるヴァルトブルク城で開かれる中世風のクリスマスマーケット。 ヴァルトブルク城はユネスコ世界遺産にも登録される名城で、これまでも何度か訪れたことがあり、以前記事でも紹介した。 この古城の中庭で開かれるクリスマスマーケットが格別に趣があることで大人気。アドベント期間のうち3週間の土日だけ、つまり年に6回だけ開催されるという希少なイベントにようやく参加することができた。
偉人が暮らしたアイゼナハのクリスマスマーケット
ドイツのほぼ真ん中に位置するアイゼナハは、フランクフルトから列車で約1時間50分。偉大な音楽家、ヨハン・セバスティアン・バッハの生誕地であり、宗教改革の祖マルティン・ルターゆかりの地であること、そして世界遺産のヴァルトブルク城があることから多くの旅行者が訪れる。 アイゼナハに到着し、まずは街の中心のクリスマスマーケットへ向かった。 バッハがオルガン奏者を務め、ルターが説教をしたこともある聖ゲオルク教会の前で開かれるマーケットは、地元の人々と旅行者で大賑わい。テューリンゲン州名物のテューリンガーソーセージが焼かれている屋台からはもくもくと湯気が立ち上り、香ばしい匂いが漂ってくる。食欲を刺激されつつも、この後にレストランを予約していたのでぐっと我慢。