秋の植物が「スズメ」に大変身!〝穂〟の多彩なバリエーションに驚き かわいすぎる「モフモフ感」
もふもふでかわいい〝スズメ〟がSNSで話題です。実は、このスズメはススキで作られたもの。まるで本物のような質感に多くの人を驚かせています。草花あそびを考え、公開している作家に話を聞きました。 【画像】「ススキ」で作った「スズメ」
たまらなくかわいい
「ススキでスズメを作りました」 10月下旬、そんなコメントとともにかわいい〝スズメ〟と制作過程の画像がX(旧Twitter)に投稿されました。 まるで本物と見間違えるような完成度に、ユーザーからは「胸の部分のもふもふ感がたまらなく可愛い」「素材の色彩の取入れ方がリアルで素敵」「すごい技術」といった反応が寄せられ、4万近い「いいね」がついています。 スズメを作ったのは、「New草花あそび研究所」所長の相澤悦子さん。著書に『作ってびっくり!かわいい草花あそび』(日本写真企画)や、『あたらしい草花あそび』(山と渓谷社)などがある草花あそび作家です。 スズメは、主にススキと100円ショップで購入した茶色いアレンジワイヤーを使って作りました。くちばしはススキの茎、目はシロヤマブキの種を使ったそうです。
「1色」かと思っていたけれど
「1色かと思っていたススキやオギの穂が、よく見ると、こげ茶色や、ベージュ、白……とカラーバリエーションがあることを知り、スズメができるのではと思いました」と相澤さんは振り返ります。 スズメが好きで、これまでもサクラの落ち葉やタケノコの皮、栗の実を使ってスズメを表現してきました。 以前、フラワークリエイター・あんりゆきさんの本を参考に、フラワーアレンジメントで使われる緑色の土台「オアシス」を用いてススキのウサギを作ったことがあるという相澤さん。オアシスを土台にしてスズメを作ったこともありますが、「毛糸で小鳥を作る方法でもできるのでは」と試してみたそうです。
作り方のポイントは?
作り方のポイントについて、相澤さんは次のように説明します。 「頭や胸の羽毛の向きを考えて留めていきます。針金はなるべくキツく巻きます。最後の場所は重要なので、2回留めました」 「はみ出た穂はその都度切ります。お尻の穂をカットする時、穂の軸があるので、ハサミを差し込むようにして奥の方で切り、軸が目立たないようにしました」 ススキは、穂が開く前に採集すると長く飾ることができるそうです。「作ってから日が経つと、穂がだんだんと開いてふわふわになります」と推しポイントを教えてくれました。 Xでは、ススキで作るフクロウやミミズクは見たことがあるという声も寄せられました。 相澤さんは、「ススキのミミズクのように、たくさんの人に作ってもらいたいです」と話しています。