「コロナ禍以降、どんどん加速しています」…空き店舗&スペースに「ガチャガチャ屋」ができまくる問題
気づけば「ガチャガチャ」専門店が次々と…
繁華街やショッピングモール、ファッションビル、駅ナカ、地下街の一角……気づけばカプセルトイ、いわゆる「ガチャガチャ」の専門店が出店している。そんな傾向はますます強まっているような気がする。 【懐かしい!】ゴリランドセル、つかれきったハト…「7人で売上7億」の最強組 近年見かける専門店の多くは清潔感ある白、または落ち着いた黒を基調とした店舗イメージで、カプセルトイのベンダーマシンが数百、時には1000を超える数がズラリと並ぶ。今から3年前、池袋サンシャインシティに登場したバンダイのオフィシャルショップでもある「ガシャポンのデパート池袋総本店」は、世界最大級の3010面が設置されギネスに記録されるほどの規模だ。ちなみにサンシャインシティの別のフロアには、同じくカプセルトイ専門店の「ガチャガチャの森」が展開されている。 新宿では「新宿マルイ アネックス」にやはりバンダイが直営店となる「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ新宿マルイアネックス店」を展開、ほかにも地下街の新宿サブナードでは、’22年末に閉店した老舗・福家書店の閉店後、そのスペースに「ガチャガチャの森」がオープン、にぎわいをみせている。現在再開発により閉鎖中の新宿南口「モザイク通り」の一角にもカプセルトイコーナーが新たに誕生している。 渋谷や原宿、浅草、お台場……もちろん東京だけではないが、カプセルトイ専門店、専門コーナーは続々登場し、多くの人がレバーを回す姿をよく目にする。都心部の専門店や専門コーナーでは、子供やマニア層というよりも大人層、特に女性が多い印象で、さらには日本を訪れたインバウンド観光客が盛り上がる姿も都心では珍しくなくなった。 このような空き店舗・空きスペースがカプセルトイコーナーになり、世代や国境を超えたにぎわいをみせるようになった流れのはしりのひとつが、’16年に成田空港第2ターミナルで空きスペースの活用として専門コーナーが設置されたことだといわれる。 ◆『集客装置』のような役割に 日本ガチャガチャ協会代表理事の小野尾勝彦会長は、現在の出店ラッシュについて、 「コロナ禍以降、どんどん加速しています」 と語る。 「ガチャガチャ、カプセルマシンの専門店や専門コーナーが集客を見込める場所、いわば『集客装置』のような役割を担い、そこから商店街や観光地の他の店舗などを訪れるといった相乗効果が出てくるという状況も生み出しています」 なぜこれだけカプセルトイ店は増えているのか。