気がついたら葉山で16年ーー長澤まさみとも共演、農業に勤しむ謎の米俳優
余計なことは考えず、目の前のことに集中する。それは「現在の時間を味わう感じ」だとマイケルは言う。 「40代になってまだ2年だけど、もう5年くらい経ったように感じる。それくらいいろんな変化があったし、向き合っているという自信があります。料理も同じだよね。何か別のことを考えて食べるよりも、素材の味を確かめながら食べたらもっとおいしい。だから仕事もプライベートも、じっくりと味わって生きたい」 ハリウッドで仕事をしている兄といつかコラボしたい、と意欲も示す。 「海外の人たち、みんな日本に憧れてるんですよ。日本というだけで、素晴らしいコンテンツだと思う。日本の監督、俳優、カメラマン、音声マン、照明技師……すごい人たちがたくさんいます。その人たちの魅力を、もっと世界中に知らしめたい。いい作品を、日本でつくりたいんです。僕はこれからもずっと、日本に住むと決めていますから」 マイケル・キダ(Michael Keida) 1979年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。俳優・タレント。よく間違われるが、キダは日本の姓ではない。16年前に来日し、葉山に暮らす。特技は農業、DIY、料理。サーフィン、スノーボード、ヨガ、ダンス、SUPなどいずれもプロ級の腕前。テキーラソムリエ、スキューバダイビングの資格も持つ。8年前からタレント業を始め、バラエティやCMなどに出演。「コンフィデンスマンJP」シリーズのバトラー役に抜擢され、俳優として本格的にデビュー。ヒット作『カメラを止めるな!』のクリエイターたちが手がける新作映画『永遠の1分。』では、映画初主演を務める。文才にも長け、初めての著書『Do It Yourself 自分の人生のつくりかた』(飛鳥新社)も発売されたばかり。