好条件でまじめな30代男性に、女性からの“お断り連発”のなぜ 「ていねいなお付き合い」が招く思わぬ弊害とは
なかには「私はLINEが得意でないし、早く返信できるほうではない」と、遅いことを肯定する人がいるのだが、そういうタイプは婚活ではまずは結婚できなし、相手からも選ばれないことが多い。 そうたは、1人と向き合っていたが、多くの婚活者は仮交際のときには複数の相手と交際をしている。 すぐに返信してくる相手、なかなか返信してこない相手がいたら、どちらが選ぶか? 2人に同列の好感度を抱いていたら、すぐに返信をしてくる相手を選ぶだろう。
人にはそれぞれ性格があって、そうたのように「自分は器用ではないから、複数の異性と同時並行で仮交際をすることはできない」というタイプもいる。だが、筆者は仮交際では複数と交際をすることを勧めている。 これは、先にも記したが、自然に出会って気持ちを通わせ付き合うようになる恋愛結婚と婚活での結婚は、性質が違うからだ。 ■仮交際では複数と付き合える理由 仮交際中の同時進行は、二股、三股をかけるための時間という意味合いではなく、相手の人柄を知って、自分と相性が合う相手かどうかを見極める時間なのだ。
付き合う相手が1人だと、相手からLINEの返信が遅くても、デートをしたときの反応が悪くても、それを“よし”としてしまう。 相手の気持ちが薄れてきている兆候があっても、それを見ないふり、気づかないふりをして、なんとか結婚までたどり着けないかと、その交際に執着してしまう。 ことに男性の場合、デート代や食事代をすべて支払っていたりすると、そこまで使った時間とお金をムダにしたくないという気持ちが働いて、交際に終止符を打つのがもったいなくなってしまう。なんとかこの交際がうまくいかないかと、すがってしまう。
婚活で成婚するためには、自然恋愛とは違う婚活の性質を認識して、仮交際期間中は、まずは“3回の壁”を意識しながらも、そのなかで相手が出してくるサインを見逃さないようにすることが大事なのだ。 ただ、婚活のテクニックもさることながら、そうたのように真摯にお相手に向き合っている男性は、必ず相性の会う女性と出会い、結婚していくというのも、またいえることだ。
鎌田 れい :仲人・ライター