真似した[ウィッシュ]に対し「ポリシーは、あるか」で反撃! でも悲しいかな販売台数では大負けした[ストリーム]の嘆き
■ポリシーなんかあるわけないウィッシュ!?
ちなみにみなさんが気にしているのは、初代ウィッシュ登場時に「ストリームを真似したんですか?」という質問は出なかったのかということと、ストリームのマイナーチェンジ時のCMキャッチコピーをホンダが出した時にストリームの開発者はどのように思っていたのか、ということだろう。 初代ウィッシュが2003年1月に登場した時、発表会場の開発責任者の囲み取材で、それとなく、「ストリームと真っ向勝負ですね」と聞いたら、「5ナンバーサイズでいいパッケージングは似てしまうものですね」と答えたのを覚えている。 いっぽう、ウィッシュが登場して1年後、ストリームが2003年9月にマイナーチェンジした際、「ポリシーは、あるか。」という、パクったウィッシュに対する反撃のキャッチコピーで話題を呼んだ。この際、フロントマスクを大きく変えて、スポーティなアブソルートを設定している。 真似した、パクったと言われているが、当時のエクステリアデザイン案を見る限り、似ていないと、トヨタを弁護しておこう(失笑)。 後年、初代ストリームの開発責任者に当時のことを聞いたことはあるが、ホンダ社内では怒りを通り越して呆れるというより、最初に作った我々の信念は不動のもので二匹目のドジョウに未来はない。でも販売台数でこれほど大きく差を付けられてしまってはさすがに参りました……」。 その後、2006年7月、2代目ストリームはウィッシュとは全く違う背の低い低床ミニバンとして登場した。2006年7月、当時の福井威夫社長は発表会場の囲み取材で「真似されないようにフルモデルチェンジした」と答え、当時の自動車雑誌では大いに盛り上がった。 結局、ストリームは2代目が2024年11月、2代目ウィッシュも2017年10月に販売終了し、物議を醸したストリーム、ウィッシュは2台ともに消滅したのであった。 みなさん、ストリーム、ウィッシュの仁義なき戦い、どう思いますか?