ピーター・アーツが新団体「LEGEND」旗揚げ。ミルコ、サム・グレコ、バンナらかつてのライバルたちが協力を約束
「K-1 GRAND PRIX」の1994、95、98年の王者でキックボクシング界のレジェンドであるピーター・アーツが12月13日、都内で会見を開き、長年の夢であった新団体の旗揚げを発表した。団体名は「LEGEND」で第1回大会は来年3月24日に東京もしくは東京近郊で開催される。 会見には団体のCEOを務めるアーツとゼネラルプロデューサーを務める大成敦氏、途中からアーツの長女でキックボクサーでもあるモンタナ・アーツが登壇した。 冒頭、アーツが「キックボクシングは私の生きがいです。キックボクシングの新団体を作ることは長年の夢だった。今日、その夢がかない皆さんの前で発表することになりました。新団体の名称は『LEGEND』。私は長い間、日本で試合をしていました。K-1ではすべてのトーナメントに参戦し、3回王者になりました。日本は私にとって第2の故郷。特に日本の武士道精神やお互いを尊重する精神が大好きです。私はこの新団体を通して、レジェンドとなる伝統的なファイターを育て上げ、偉大な団体にしたいと思っています。新団体ではキックボクシングが主になるが、同時にムエタイや空手の試合も組んでいく予定です」などと挨拶した。 大成氏は「海外にたくさんのネットワークを持つピーター・アーツさんがたくさんの魅力ある選手を日本に呼んでくる。その世界各国から来た強豪と日本の強い選手を戦わせるというのが僕の仕事になる。皆さんからも“こんな試合が見たい”とか“あんな選手の試合が見たい”というようなご要望があればお聞かせいただければと思っています」などと語った。
来年は4大会を予定
そして「LEGENDには大きな柱が2つある。海外から強い選手を呼んで、日本の選手と戦っていただく。もう一つはアマチュアを育成していく。これはもともと僕がやっていた仕事でもあるのですが、僕の所だけでなく、いろいろな団体のアマチュアも含めて、まずはキックボクシングを夢を見ることのできる格闘技にする、キックボクシングで食べていける、そんなイベントを作っていければと思っている」と団体の方針の一つとしてキックボクシングの地位向上を掲げた。 大会については「来年3月24日にアマチュアと新人戦という形でスタートする。そのあと6月に新人戦から出てきた選手、もしくは魅力のある日本人選手と海外からの強豪選手が戦うビッグマッチを計画している。このアマチュア及び新人選手の選考試合、それから本戦というサイクルを2回考えている。8月もしくは9月に予選もしくは選考会を開催し、11月くらいに海外から選手を招聘して大きな大会を開催したいと考えている」とアマチュア及び新人選手を中心とした大会を3月24日と8月か9月に、海外の強豪を招聘するビッグマッチを6月と11月に開催する計画であることを明かしたうえで「1年で終わるようなイベントではない。10年20年先のキックボクシング、それから世界中の格闘技を育てていけるようなイベントということを考えている」と力を込めた。