東京農業大一、21-0で都立六郷工科に完勝
第103回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選が24日に開幕。都内各会場で1回戦が行われた。清瀬内山Bグラウンドでの第3試合は都立六郷工科と東京農業大一が対戦した。 【フォトギャラリー】都立六郷工科 vs 東農大一 開始1分、FW9戸邊勇生(2年)が先制すると続く2分、MF8信藤湊(3年)が追加点を決めたところで、会場周辺に雷雲が接近。雷鳴が轟き、危険と判断され、試合は中断した。中断中の約15分間、猛烈な風雨にさらされたが天候は一時回復。前半3分から再開され、6分、MF10 四本大貴(3年)がチーム3点目を決めたものの、前半9分頃に再び中断となった。 試合を続けるかどうか。両チームの監督を交えて協議した結果、約50分後の午後3時10分ごろの再開が決定された。但し、雷雲がふたたび会場周辺に接近し試合続行が危険と判断された場合、延期とする条件付きのものだった。ただ再開後、雨はすっかりあがり、徐々に雷雲が遠ざかるなか、ゲームは続けられた。 こうしたアクシデントに関係なく、東京農業大一のゴールラッシュが続いた。 先制点を挙げた戸邊がPKを含め4得点を挙げれば、四本、信藤、MF5髙木直(3年)の3選手がハットトリック。さらにMF7鈴木哲平(3年)、いずれも途中起用のFW18本多康樹(3年)、FW22永原遥(1年)が2得点。DF13 高久高太郎(3年)、MF21 川幡謙斗(2年)が1点ずつ決め、合わせて21得点で都立六郷工科に完勝した。 キャプテンマークを巻き、ハットトリックを達成した髙木は「決めきらないといけないシーンもありましたが、それでも取るべき選手がとってくれたことは良かったです。1回戦は怖い面がありますが、そこを勝ちきれたのは大きく、やるべきことができました」と試合を総括した。 また今回の試合は今月26日に予定されている高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2024東京Tリーグ(T4リーグAブロック=T4A)保善戦(※未消化試合の第5節)を意識した意味合いがあった。それもそのはず、T4Aで東京農業大一は現在、5試合消化し勝点「5」。10チーム中、暫定9位。一方、保善は4試合消化し勝点「7」の暫定6位。東京農業大一としてはひとつでも順位をあげたいところ。意識せざるを得ない。 「(たとえ点差を離して)『もういいかな』という気持ちでプレーと次の試合(保善戦)に響いてくるので、『いくら点が入っても緩めずにやっていこう』という話しをしました。その点をみんな意識してくれました」と手ごたえを語り、その後に弾みをつけるゲームとなった。 (文・写真=佐藤亮太)