【海の掃除屋さん】ゴミがお宝に!?「海をもっと良くしていきたい」サラリーマンから“マリンスイーパー”になった男性に密着(every.しずおか特集)
地域と協力し環境教育も展開
回収した大量のルアーごみ。汚れたものも見受けられますが、これらはどうするのでしょうか?実は土居さん、これらをすべて持ち帰り、キレイに洗った後、1つずつ丁寧にばらしていきます。 (マリンスイーパー 土井佑太さん) 「これがすごく大変。拾ってくるだけならまだしも、この作業を1人でやっていくとなると大変。1か月分を外すとしたら3~4日はかかってしまう」 糸や針が複雑に絡み合っているため、一つずつ外すのは非常に根気がいる作業。これに時間を取られ、水中清掃ができない日もありました。
そんな中、2022年の秋、県立藤枝特別支援学校がこの活動に協力したいと名乗り出てくれたのです。 (マリンスイーパー 土井佑太さん) 「生徒たちにとっても、ちょうどいい難易度で、頭も手先も使いながら作業をするということで、彼らも地域に貢献していくというテーマで活動をしているので、彼らの活動のおかげで自分が海をきれいにできる。一緒に地域貢献をさせていただいている」 土井さんは、生徒たちへのお礼にと、海の環境問題について教える活動もしています。
大型釣具店も注目!“ゴミ”をリメイク
釣り糸や釣り針を取り外したルアーは、キレイに塗装して新品の様によみがえらせていきます。しかし、中には損傷が激しく、再利用できないルアーも…。 (マリンスイーパー 土井佑太さん) 「直せないルアーを溶かして、新しい形にしたものを塗っている。拾ってきたものは傷が多いので、溶かせば新品と同等の物ができる」
そのまま再利用できないものは、一度溶かしてから新しいルアーに作り直しているのです。新品の一般的なルアーの価格は1000円前後ですが、土井さんは、リメイクしたルアーをウェブサイトや店頭で、それよりも安く販売しているものもあります。 さらに、2022年の7月からは土井さんの活動を応援しようと、大型釣具店にもルアーが並ぶようになりました。このルアーに釣り人も…
(釣り人) 「回収したのを直して使えるんなら、いいですよね」「釣りスポットの海底をSNSで見ると、大量にルアーが残っていたりする、それを見ると思うところがある、釣りをするものとして」
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