山陽新幹線「さくら406号」で2度の異常表示、運行断念…乗客67人は「列車ホテル」で一夜明かす
19日夜、山口県内を走行中の山陽新幹線鹿児島中央発広島行き「さくら406号」(8両編成)で、車両に異常を知らせる表示が2度にわたり出たため、運行を取りやめた。このトラブルで、同新幹線計5本が運休・遅延し、約800人に影響が出た。 【写真】引退した「SL人吉」の蒸気機関車、観光復興の牽引役に
JR西日本によると、同日午後10時20分頃、厚狭―新山口駅間の線路上に設置したセンサーが車体下部にある台車の温度の異常を検知。その場で点検を行い、約1時間後に運転を再開したが、同11時48分頃、新山口―徳山駅間を走行中に同様の異常が確認されたため、その場で停車し、その後の運行を断念した。
同社は、対向する線路に新山口行き「こだま789号」を停車させ、乗客67人を橋渡しで移し、新山口駅まで走行。同駅で乗客が一夜を明かせる「列車ホテル」として開放した。点検の結果、さくら406号に異常は確認されなかった。