「健常者とも互角に対戦」目が不自由でも楽しめるチェスや囲碁 アジアパラ大会の競技に…でも日本では選択肢乏しく盲学校ではオセロばかり
▽「公平性を大切にする社会の実現を」、民間企業にも「合理的配慮」義務付け 視覚障害者へ対応したボードゲームが普及することの意義について、佐島准教授は「誰でも年齢を重ねれば衰える。障害がある人に優しい取り組みは、誰もが過ごしやすい社会につながる」と説明する。 障害がある人に対し、過重な負担にならない範囲で生活上の困りごとや障壁を取り除く「合理的配慮」は、2024年4月から一般企業など民間事業者に義務付けられる。佐島准教授は「公平性を大切する意識が広がることによって誰もが同じ土俵で遊べるバリアフリーの製品開発のニーズを高めることにつながる。行政も積極的に関わり、一般理念として掲げられている『公平性』を現実に反映させていくべきだ」と呼びかけている。