坂本龍一さん鎮魂の演奏会 教え受けた被災地オーケストラ
昨年3月に71歳で死去した音楽家の坂本龍一さんが東日本大震災の被災3県の若者と立ち上げた東北ユースオーケストラ(TYO)が31日、東京・サントリーホールで追悼演奏会を開いた。坂本さんから教えを受けた約90人の団員が鎮魂の思いを込め14曲を演奏した。 復興支援を目的に坂本さんが立ち上げ、音楽監督も務めたTYO。今回は代表曲「戦場のメリークリスマス」などに加え、震災で亡くなった人々の鎮魂を主題に坂本さんが作曲した「いま時間が傾いて」も披露した。 坂本さんと共に核廃絶を訴えてきた俳優の吉永小百合さんも出演し、和合亮一さんらの詩を朗読。英国の教会で、朗読と演奏の会を開いた際に「平和の使い」のハトが迷い込んだ逸話を紹介し「大空の向こうで坂本さんはハトに出会っているかもしれない」と語った。 演奏会は23日から盛岡市、仙台市、福島県郡山市でも開催。31日は能登半島地震を受け、富山県氷見市の会場にもライブ配信された。