アルツハイマー研究第一人者が語る「脳にいい食」 主食や調味料の選び方に注意して脳の老化防止
認知症、脳の老化は食事で予防、改善できる。それを証明するために、館林の介護付き有料老人ホームでは、食事を厳密に管理しています。 施設では、本記事で紹介する「毎日食べたい必須の食材」を中心に、脳にいい食材や食べ方を取り入れています。これは、最先端の認知症治療であり、寝たきりになることなく、元気で幸せに生きるためにもっとも大切なことだと私は確信しています。しかも、この治療(食事)はどこの家庭でもすぐにできることばかり。ぜひ参考にしてください。
■栄養豊富でおいしい「万能」の主食 毎日食べたい必須の食材:発芽発酵玄米 発芽玄米に小豆と塩を入れて炊き、保温状態で寝かせる ●寝かせる(発酵させる)ことでもちもち食感になり甘みと旨みがアップ ●ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富 ●免疫力アップや認知症予防に役立つLPS(リポポリサッカライド)を含む ● がん細胞を攻撃するNK細胞(免疫細胞)を活性化するアラビノキシランを含む ●記憶力の向上に役立つGABAを含む
発芽発酵玄米は、玄米を発芽させて小豆と塩を加えて炊き、発酵させたものです。寝かせ玄米とも呼ばれています。 普通に炊いた玄米ごはんに比べて、もちもちとしてやわらかく、発酵させているので旨みがあり、消化されやすいという、栄養以外にもいいところがたくさんあります。 炊き方は、まず玄米を半日ほど水につけて発芽させます。玄米が膨らみ、小さな芽が出たら発芽玄米の完成です。 発芽玄米、小豆、水、塩を入れて炊飯したら保温し、しばらくおいて発酵させます。時間が経つほど赤茶色が濃く、もちもちとした食感が増していきます。1週間ほどもちますが、食べるタイミングはお好みで。
<脳を守り病気予防に役立つ> 白米に比べ、玄米は健康維持や老化予防に欠かせないビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。 さらに、記憶力の向上に役立つGABAも豊富です。GABAは脳で重要な役割を担う神経伝達物質で、神経を鎮めたり、ストレスを緩和したり、睡眠の質をよくしたりすることがわかっています。白米にもGABAは含まれますが、玄米のほうが多く、玄米を発芽させるとさらに増えます。 ほかにも、がん細胞を攻撃するNK細胞を活性化するアラビノキシラン、体内の毒素の排泄を促すフィチン酸、免疫力を高めたり認知症の予防に役立つリポポリサッカライド(LPS)なども含まれていて、老化予防や病気予防に役立つ成分の宝庫です。