J2清水 チーム最多8得点のFW北川航也「先制点が大事。そこに全力をそそぐ」…8日・藤枝と静岡ダービー
J2首位の清水エスパルスと10位の藤枝MYFCは8日、アイスタで今季初対戦を迎える。5日、清水は三保で調整。ここまでチーム最多8得点の清水FW北川航也(27)が前半戦のラストマッチとなるダービーにかける思いを語った。 自然と気持ちが高ぶる。清水・北川は「静岡が注目する試合。いいモチベーションで臨める」とうなずいた。この日は実戦形式で主力組の1トップでプレーしており、先発は確実。「藤枝も自分たちも攻撃的なチーム。アグレッシブないい試合ができる」と熱戦を予告した。 今カードは昨季1勝1敗。本拠では前半27分までに4点を奪い5―0で完勝した。自身は同16分、右足で3点目をねじ込んでいる。「先制点が大事になる。そこに全力をそそぐ」。開始3分でリードした昨年のホーム戦同様に、早々と主導権を握る構えだ。 昨季開幕ダッシュに失敗したチームは今季、13勝1分け4敗、勝ち点40の首位で前半戦最後の藤枝戦を迎える。「ここまでいい雰囲気で来ることができた」。個人的にも8得点3アシストと攻撃をけん引する数字を残している。「毎回自信を持って臨めている。ただ負けた試合はボールを触れず流れを持ってこられていない。常に怖い存在になりたい」と、満足するつもりはさらさらない。 先日、第2子となる長女が誕生したことをSNSで公表した。出産に立ち会えたことを明かし「妻と娘に感謝したい」と笑顔。ピッチで頑張る理由がまた一つ増えた。関係者によるとチケットは約1万7000枚の発券を見込んでいるという。「オレンジ一色になるのは選手として誇りに思う」。今季無敗のアイスタで背番号23が視線を独占する。(武藤 瑞基) 〇…清水・秋葉忠宏監督(48)はこの日、実戦メニューで3バックを中心にテスト。藤枝戦で先発に採用するかは未定だが「使い分けられるのは我々の強み。選手の特性を生かし対策されないようにしたい」と強調した。練習後の円陣では首位ターンを厳命。「藤枝は監督も選手もギラギラした野心的チームだが、我々にも優勝する野心がある」と高らかに宣言した。
報知新聞社