「鉄分不足」による疲労感や無気力が多い?間違いがちな“鉄分補給”とともに解説
ハードな運動で貧血が起こる? “間違いがちな鉄分補給”
ハードな運動をすると貧血が起こりやすいとも言われ、これは運動の衝撃で赤血球の破壊が起きるからだとされている。マラソンなどの陸上競技、バレーボールやバスケットボールなどに多い症状。「確かに、運動選手には起こる場合もあります。でも、一般の人が運動するレベルでは、ほぼないので心配はいりません。でも最近は、フルマラソンに定期的に出たり、トライアスロンをやる女性も増えているようです。そうしたハードな運動をする人はそういうリスクがあることも考えて、鉄補給はもちろん、きちんと栄養管理することが必要です」(松村先生) では、この鉄不足対策、どうすればいい? 食事でフォローアップはできるもの? 「よく『ほうれん草を食べているから大丈夫』という女性がいますが、それは間違いです。植物性の食物に含まれる“非ヘム鉄”は体内での吸収率が悪いので、それだけ食べても十分な鉄分補給にはなりません。摂るなら“ヘム鉄”と呼ばれるものです。レバーや赤身肉など、動物性のものに多く含まれています。女性が1日に必要な鉄分量は、10.5mg。さらに付加量として妊娠前期は2.5mg、妊娠中・後期は15mgも必要と言われています。食品に含まれる鉄分量は微量なので、食事だけで補うのはなかなか困難というのが正直なところです。『ヘム鉄』のサプリなどで補うことが必要ですね。ただ、安価なサプリだと吸収率がよくないものもあるので、できればサプリメント外来などで処方されるものが安心です」(松村先生) 今日からできるヒントばかりなので、新しい「鉄ライフ」で、いっそうヘルシーで軽やかな毎日を!