今、日本人は“やる気”がない!?【今すぐ“やる気”を生む、たった一つの方法】
人気連載「齋藤薫の美容自身 STAGE2」。今月のテーマは「世界で一番“やる気”がないのは、今、日本人?」今回は、後編「今すぐ“やる気”を生む、たった一つの方法」をお届けします。 〈画像で見る〉今すぐ「仕事が好きになる」方法とは?
ドーパミンとオキシトシンを上手に操ると、仕事が大好きになる?
よく知られていることだが、人は褒められると、“脳の報酬系”とも呼ばれるシステムが活性化、幸せホルモン“ドーパミン”を放出して、ひたすら「気持ちいい」感覚に満たされるのだが、最近の研究では、それがまたさらにドーパミンを得たい、だから褒められたいという意欲のスイッチをオンして、素晴らしい“やる気スパイラル”を生むことがわかってきた。親が子どもを褒めて伸ばすのと同様、褒められれば褒められるほど伸びるという単純な仕組みがそこにあるのだ。 ただ褒められることばっかり考えていると当然のことながら嫌われる。上司だって、褒められたいがために仕事をしている部下を評価はしない。そこが難しいところで、褒められるのは結果であり、目的にしてはいけないのである。 じゃあどうするか。“褒められる”のはなかなかハードルが高いけれど、“感謝される”のはもう少し簡単。1週間に1回でもありがとうと感謝されれば、それだけでモチベーションが高まり、やる気につながるはずだから。
ただこれも、たとえば不意のお茶出しなど、時代遅れなうえにスタンドプレイのようなとってつけたようなものは、まったく逆効果。感謝の押し売り的な言動は全然喜ばれない。そうじゃなく、むしろ“先回りすること”が大切なのだ。どんな小さなことでもいい、相手がしてほしいことを先回りして済ませるクセをつけること。仕事ができると思われるのはもちろん、間違いなく感謝される。 単純な話、3枚のペラを手渡され、これを10部ずつコピーしてって言われたら、誰が考えても10人に配る資料なわけで、3枚ずつクリッピングして10セットつくる的なことを頼まれなくても先回りするのは当然のこと。それをクリアファイルに入れて手渡せば、「ありがとう」に「気が利くね」がたっぷり入ってくる。本当にちょっとしたこと、その積み重ねが、仕事のやりがいにつながり、どんどんやる気が出てくるのではないかと思うのだ。 ちなみに、職場環境として褒められることも感謝されることもないなら、自分から褒めたり感謝してみればいい。これもとってもよい方法。実は褒められてドーパミンが高まるのなら、逆に人を褒めると愛情系の幸せホルモン“オキシトシン”が分泌される。オキシトシンと言えば、昨年秋にリニューアルしたコスメデコルテのAQにもオキシトシンを引き出す働きがあることで、大いに話題になった。ってことは、人を褒めるとキレイになるということ? これも取ってつけたような褒め方をしても効果はないので、褒める時は心から。 で、なんと「ありがとう」と感謝した時にもオキシトシンが分泌される。人を褒め、人に感謝するのを心がけていれば、悪いことなど起こるはずはないのだ。単純に好感度が高くなり、信頼される存在に。結果として、褒めて感謝することがそのまま仕事のやりがいになったりするはずなのだ。